割る数が1けたから2けたに増えると難しくなります。
理由は「割り戻し」という作業が必要になるからです。
この記事では、3けた÷2けたのやり方について画像付きで丁寧に説明します。
そろばんの割り算のやり方は「両落とし」と「片落とし」があります。
今回は、そろばんに割られる数をおく「片落とし」について説明します。
「割り戻し (還元) 」の詳しいやり方はこちら
じゅんび
掛け算と同じように、割り算でも左手をわかりやすくするために使います。
※慣れてきたら左手はなくても大丈夫です。
左手のなかゆびとひとさし指を絵のようにします。
ピースサイン、チョキの指です。
なか指は、10のくらいの数をあらわしています。
ひとさし指は、1のくらいの数 をあらわしています。
3けた÷2けたのそろばんのしくみ
「片落とし」割り算の手順
- そろばんに割られる数だけおく
- 割られる数のいちばん左の数と割る数の左の数を比べる
- 割られる数の下に左手のピースサインをおく
- 1回目の割り算をする
- 左手のピースサインを右にずらす
- 4 でおいた商×割る数の右の数を割られる数から引く (引けたら 10 へ)
- 割り戻しをする
- 割り戻し後の商×割る数の右の数を割られる数から引く
- 2回目の割り算をする
- 左手のピースサインを右にずらす
- 10 でおいた商×割る数の右の数を割られる数から引く (引けたら 16 へ)
- 割り戻しをする
- 割り戻し後の商×割る数の右の数を割られる数から引く
- 答えが出る
3けた÷2けたのそろばんのやり方
そろばんの割り算片落としのやり方を 「910÷35」 で説明します。
①割られる数 (910) をおく
そろばんに割られる数の 910 をおきます。
②割られる数のいちばん左の数 (9) と割る数の左の数 (3) を比べる
割られる数のいちばん左の数の 9 と割る数の左の数を 3 を比べます。
割る数の方が小さいので、割られる数は左から1けたをみます。
つまり、9÷3 をします。
③割られる数の下に左手をおく
左手を 9 の下に人差し指がくるようにおきます。
④9÷3 をする
9÷3 をします。商の 3 を中指のすぐ左におきます。
割られる数 9 から 9 (=3×3) を引きます。
⑤
左手を右にずらします。
中指の上には 0 、人差し指の上には 1 になります。
⑥01から15 (=3×5)を引く
割られる数の 01 から④の商 3 ×割る数の右の数 5 の答え 15 を引きたいです。
しかし、01-15 はできません。
⑦割り戻し
9÷3 をしたときにおいた 3 から 1 をひいて 2 にします。
割る数の左の数の3を中指の上にもどします。
⑧31 から 10 (=2×5) を引く
割られる数の 31 から割り戻し後の商 2 ×割る数の右の数 5 の答え 10 を引きます。
⑨21÷3 をする
21÷3 をします。商の 7 は中指のすぐ左におきます。
割られる数 21 から 21(=3×7) を引きます。
⑩左手を右にずらす
左手を右にずらします。
中指の上には 0 、人差し指の上には 0 になります。
⑪ 00 から35 (=7×5)を引く
割られる数の 00 から⑪の商 7 ×割る数の右の数 5 の答え 35 を引きたいです。
しかし、00-35 はできません。
割り戻しの出番ですね。
⑫割り戻し
21÷3 をしたときにおいた 7 から 1 をひいて 6 にします。
割る数の左の数 3 を中指の上にもどします。
⑬30 から 30 (=6×5) を引く
割られる数の 30 から割り戻し後の商 6 ×割る数の右の数 5 の答え 30 を引きます。
⑭答えは、26
答えは、26 です。
3けた÷2けた(割り戻しあり)の復習
- 割られる数 (910) をおく
- 割られる数のいちばん左の数 (9) と割る数 (3) を比べる
- 割られる数 (09) の下に左手のピースサインをおく
- 9÷3 をする
- 左手を右にずらす
- 01-15 (=3×5) をひく
- 割り戻しをする
- 31 から10 (=2×5) をひく
- 21÷3 をする
- 左手を右にずらす
- 21-21 (=7×3) をひく
- 割り戻しをする
- 30 から30 (=6×5) をひく
- こたえは、26
まとめ
そろばんの割り戻しのある3けた÷2けたの割り算はどうでしたか?
割り戻しに慣れるにはたくさん練習することが大切です。
割り戻しをマスターして割り算マスターを目指しましょう!
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