そろばんが子どもにもたらす効果
そろばんを習うことで、子どもの様々な能力を向上させることができます。子どもにもたらされる主な効果は、以下の5つです。ここでは、それぞれの効果について解説します。
- 高い計算力が習得できる
- 集中力が高まる
- 記憶力が良くなる
- 忍耐力が身につく
- 自己効力感が身につく
1.高い計算力が習得できる
そろばんの効果として真っ先に挙げられるのは、高い計算力が習得できることです。小学校で学ぶ2桁の足し算や引き算は、そろばんの基礎コースに該当します。
10級から始まり、7級になると割り算を習得するため、この頃には四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を先取りできるのです。さらに1級ともなると、掛け算11桁(百億)、割り算10桁(十億)を扱うようになり、進級とともに高い計算力が習得できます。
参照元:日本珠算連盟|珠算能力検定試験
2.集中力が高まる
そろばんでは、高い計算力を実現するために、集中力を研ぎ澄ませて、制限時間内に多くの問題をこなします。検定試験や競技大会、フラッシュ暗算では、集中力が極限まで高まった状態にまでなることも珍しくはありません。スピードアップしながら、なおかつミスをしないという意識が強くなり、集中力が高まるのです。
3.記憶力が良くなる
読み上げ暗算や暗算やフラッシュ暗算では、珠算式暗算が行われるため、記憶力が良くなります。頭の中にそろばんをイメージし、それを操作して計算する珠算式暗算では、聞き取った数字を覚え、計算した数字に更新する作業の繰り返しです。
これは、そろばんを使った計算だけで身につく能力ではありません。暗算の訓練によって得られるのです。珠算式暗算を身につけることで、記憶力が良くなるといえます。
4.忍耐力が身につく
そろばんは、正解にたどりつくまで何度も計算し、繰り返し練習を重ねていくことが不可欠です。そのため、忍耐力が身につきます。進級しても、何度問いても全く違う答えになったり、わずかな違いで正解にたどりつけなかったりと、ミスと闘い続けなければなりません。途中で投げ出すことなく、最後まで解き続ける姿勢によって忍耐力が育つのです。
5.自己効力感が高まる
そろばんは、自己効力感を高めることができます。自己効力感とは、自分ならやり遂げることができるといった、自分の可能性を認識している状態のことです。ただ、やみくもに難しい問題に取り組んでも自己効力感を育むことはできません。むしろ、やってもだめだったと感じ、逆効果になるでしょう。
そろばんでは、子どものレベルに応じてスモールステップでいくつもの成功体験を積み、自分の成長を実感できます。自己効力感が高まるからこそ、進級や競技大会という目標を達成していくのです。
そろばんは何歳から始めるのが効果的?
高い効果があるそろばんですが、何歳からはじめるのが効果的なのでしょうか。もちろん、習う年齢が早いほど効果が上がりますが、小学生になってからスタートしても十分に効果を得ることができます。ここでは、小学校入学前後に分けて解説します。
5歳ごろから就学前がベスト
そろばんは、脳科学的には5歳ごろがベストです。記憶力・集中力といった能力を身につけるには大脳の前頭前野、そろばんの珠を操作する指のコントロールは小脳というように、脳全体の成長時期と照らし合わせて考えることが重要になります。
ヒトの脳は、生まれた直後から3~4歳までの間で急速に成長し、5歳には成人の脳の85%程度まで発達します。ゆえに、そろばんを習わせるなら、脳がバランス良く発達する「5歳」が適しているといえるのです。
参考文献:久保田 競著『脳の発達と子どものからだ (みんなの保育大学 5)』築地書館
算数の知識がベースにある小学生にもおすすめ
5歳より遅くスタートしたらそろばんの効果を得られないのかと思うかもしれませんが、そのような心配はありません。あくまで、脳の発達と照らし合わせて考えると、5歳が最適な時期というだけなのです。
算数の知識が身についている状態からスタートすれば、上達のスピードが一気に早くなるため、小学生にもおすすめです。小学生だから始めるのが遅いということはなく、そろばんを習いたいと意思表示したタイミングを大切にしてあげると良いでしょう。
そろばんの効果を上げるためには教室選びが必須
そろばん教室の選び方で重要なポイントは以下の6つです。
- 目的に合っているか
- 講師の質は良いか
- 予算に合うか
- 受講形式が合っているか
- 開講日や時間帯が合っているか
以下では、5つの項目についてそれぞれ解説します。
1.目的に合っているか
まず、そろばんを習う目的と教室の指導方針が合っているのかを確認しましょう。各教室によって、珠算の能力検定試験の合格を目指す、競技大会への積極的に参加する、フラッシュ暗算に力を入れているなど、指導方針に特徴があります。
そろばんの検定試験は、日珠連(日本珠算連盟)と全珠連(全国珠算教育連盟)がありますが、そろばん教室独自の検定試験を実施している教室も多くあるので注意が必要です。暗算力や記憶力を伸ばしたい場合は、フラッシュ暗算(モニターに表示される数字を暗算する方法)を取り入れている教室がおすすめです。教室を選ぶ際には、そろばんを習う目的を明確にした上で、ミスマッチのない教室を選びましょう。
2.講師の質は良いか
そろばんの上達には、講師の質も影響します。生徒に的確な指導ができる講師でなくてはなりません。そろばんの最高段位は十段であり、講師の中には、珠算と暗算どちらも十段という実績を持っている人が存在します。しかし、最高段位を有している講師が、指導者として必ずしも優秀とは限りません。
子どもにそろばん技術を教えるだけでなく、やる気を常に引き出し、困難に立ち向かう力を育てるなどのサポートができる点も重視したいものです。無料体験を通して、子どもへの指導の仕方をチェックし、講師の質の良し悪しを判断しましょう。
3.予算に合うか
無理なくそろばん学習を継続できるよう、予算に合ったそろばん教室を選びましょう。そろばん教室の月謝の相場は、4,000円から10,000円ほどです。ただし、月謝の金額が同じでも、通える回数や学習時間は、教室によって異なります。また、入学金や教材費、教室維持費(冷暖房費やOA機器など設備費)が別途必要です。検定試験を受ける場合は、検定料や検定対策のテキスト購入費も必要になります。月謝以外に必要な費用は、教室によって違いがあるため、詳細は各教室で確認しましょう。
4.受講形式が合っているか
そろばん教室の受講形式は大きく分けて「通学型」と「オンライン型」があり、子どもの性格やライフスタイルに合わせて選びましょう。そろばん教室といえば、通学型を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。オンライン型とは、パソコンやタブレット、スマホを使い、ウェブやアプリ上で行われる受講形式を指します。
オンライン型は、少人数での授業となり、講師の目が行き届きやすい点がメリットです。そろばんの指導だけでなく、講師や生徒とのコミュニケーション、学習のサポートといった幅広い支援を行っているそろばん教室が多いです。そのため、大人数での学習では集中できないケース、親が仕事などで教室までの送迎が難しいケースでは、オンライン型も視野に入れて検討すると良いでしょう。
5.開講日や時間帯が合っているか
そろばん教室は、基本的に週2回もしくは3回の頻度で通います。教室選びの際には、週に何回・どの曜日に通わせたいか、希望条件に合う教室を選ぶことが大切です。
平日のみ開講している教室もあれば、土曜も対応している教室もあります。時間帯においても、19時に終わるケースや遅い時間帯はレベルの高い生徒のみとするケース、レベルに関係なく21時頃まで開講しているケースなど様々です。そろばんは、練習時間が多いほど上達します。毎週どれだけの時間を確保できるか検討し、開講日や時間帯の合う教室を選ぶようにしましょう。
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そろばんを通して、これらの実用性のあるスキルを身に着けることができます。
- 知的好奇心
- 物事を素早く正しく読み取る力
- 数字に対する強さや慣れ
- 集中力
- 忍耐強さ
- 基礎的な処理能力
- 地頭力
さまざまなスキルが養われることにより、勉強に意欲的に取り組めたり算数に強くなったりします。勉強に対する苦手意識を克服し、自信をつけることも可能です。
実用性のあるスキルは、「中学受験合格」にも欠かせない素養です。昨今、中学受験のニーズの増加に伴い、受験体先の早期化が進行。大手学習塾に小学3年生から入塾する場合、入塾までに地頭力や基礎的な処理能力など、勉強の基礎となる能力を高めておく必要があります。
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グローバル化・多様化が加速していく社会の中で、子どもが「自由に」生きるための素養を身に着けるためには、実用性のあるスキルだけではなく、本質的なスキルを学ぶことも大切だと考えています。そうした観点から、受験準備のみを想定してスキルを身に着けるのではなく、リベラルアーツ(教養)教育の側面も補い、自律的な考え方・生き方ができるようになっていただきたく願っています。
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