そろばんには向き・不向きはある?
そろばんは、技術を磨いて高度な計算力を身につけていきます。基礎コースからどんどん進級し、検定試験も順調に合格できる子どもがいる一方で、親が期待する成果がすぐ出せない子どももいます。どの種目もオールラウンドにこなせる子もいれば、特定の種目に秀でている子どももいます。このことから、そろばんには少なからず向き不向きがあるといえるでしょう。
しかし、一見そろばんに不向きと思われる子どもでも、実はそろばんに向いている要素を持っていることも少なくありません。次で紹介する、そろばんに向いている子どものタイプや向いていない子どものタイプを参考に検討してみてください。
そろばんに向いている子どものタイプとは
そろばんに向いている子どもの特徴にはいくつかありますが、中でも以下のタイプの子どもは、そろばんが上達する傾向にあります。ここでは、3つのタイプについて解説しますので、当てはまるものがあるか確認してみてください。
- 先生の言うことを素直に守れる
- 負けず嫌いで向上心がある
- 数字が好き
1.先生の言うことを素直に守れる
そろばんに向いているタイプとして、先生の言うことを素直に守れる子どもが挙げられます。先生の言うことというのは、そろばんの指使いや珠の動かし方、各種目の解き方です。
先生の教えをその通りに実践できなければ、簡単な問題でもつまずきやすくなり、進級を目指すことも難しくなるでしょう。素直に聞き入れられる子どもは、伸び悩む時期においても修正も早く、上達が見込まれるため、間違いなくそろばんに向いているといえます。
2.負けず嫌いで向上心がある
負けず嫌いで向上心がある子どもは、そろばんに向いているタイプです。そろばんは、単に問題を解くだけではありません。制限時間内に正確、なおかつスピーディに多くの問題を解くことが求められます。
そのため、負けず嫌いの子どもは、悔しさを糧に頑張ろうと意欲的になるでしょう。また、さらなる高みを目指すという向上心も持っています。このことからも、負けず嫌いで向上心がある子どもは、そろばんに向いているといえるのです。
3.数字が好き
数字が好きな子どもは、数の感覚(概念)をしっかり持っているため、そろばんに向いています。数字を使った遊びなどを通して、数を数える、5や10のかたまりをとらえる、簡単な足し算や引き算ができるなどの数の感覚が養われているのです。そろばん学習の土台となる重要な要素でもあります。数字が好きな子どもは、桁数の大きな計算も楽しめるかもしれません。そのため、数字が好きな子どもはそろばんに向いているといっても過言ではないでしょう。
そろばんに向いていない子どものタイプとは
そろばんに向いている子どもについて紹介しましたが、向いていない子どものタイプにはどのような特徴があるのでしょうか。ここでは、以下の3つのタイプについて解説します。
- 数字や計算に興味がない
- 継続的に取り組むのが苦手
- 気が散りやすい
1.数字や計算に興味がない
そろばんに向いていないと考えられるのは、もともと数字や計算に興味がないタイプの子どもです。ただ、始めのうちは興味がなくても、実際にそろばんに触れてみて、他の子どもの様子を見るうちに、興味を示すことが多くあります。まずは、そろばんに触れる機会を作ってみましょう。気になるそろばん教室があれば、無料体験を利用してみることをおすすめします。
2.継続的に取り組むのが苦手
継続的に取り組むのが苦手な子どもは、そろばんには不向きかもしれません。そろばんの上達には、先生の教えを守り、コツコツと反復練習を積み重ねていくことが重要になるためです。
しかし、子どものレベルに応じた内容で丁寧な指導がなされれば、じっくり取り組めるようになる子どもも多いです。そういった場合は、大人数による一斉学習よりも、少人数で学習できる教室を選ぶと良いでしょう。
3.気が散りやすい
気が散りやすく、学習に集中できない子どもは、そろばんには不向きといえます。気が散りやすい子どもは、周囲の子どもの動きや声、そろばんの音が原因で集中が途切れてしまいがちです。
このような子どもは、集中できれば、どんどん上達していく可能性を秘めています。より静かな環境で学べる、オンラインのそろばん教室を検討してみてください。
そろばんの上達に必要なポイント
親にとって、そろばんの上達は気になるものです。もちろん、子どもの努力は必要ですが、親として押さえておきたいポイントがあります。
ここでは、そろばんの上達に必要なポイントについて解説します。ポイントは、以下の5点です。
- 何のために通わせるのか目的を明確にする
- そろばんの上達には個人差がある
- そろばんに楽しく取り組むことで上達する
- 先生との相性が合わないケースがある
- そろばんの練習ができる環境を用意する
1.何のために通わせるのか目的を明確にする
そろばんを習う目的を明確にしましょう。目的によって、上達のレベルに違いがあるためです。高度な計算力を身につけさせたい、〇級以上を目指して欲しいなど、様々な目的がありますが、その目的が子どもと共通していなければなりません。
長く続けていくためには、一緒に頑張ろうという意識をもつ必要があるためです。子どもの意見を尊重しながら、そろばんを習う目的を考えましょう。
2.そろばんの上達には個人差がある
そろばんの上達には、当然のことながら個人差があります。同じ先生に習っても、目に見えてぐんぐん進級していく子どもと、一進一退に見える子どもが存在するのも事実です。習い始めた時期や年齢、練習する環境など個人差が大きく影響しています。
親の理想とする上達のイメージや、他の子どもやきょうだいと比べるのではなく、子ども自身をきちんと見てあげることが大切です。
3.そろばんに楽しく取り組むことで上達する
そろばんは、子どもがそろばんに興味を持ち、楽しく取り組むことでこそ上達します。これは、そろばんの向き不向きとは、あまり関係ありません。そろばんに不向きなタイプだとしても、楽しく取り組めるのであれば、上達する可能性を秘めているといえます。
同じように考えると、そろばんに向いている子どもでも、そろばんへの興味を失い、楽しむことができなければ上達の望みはないでしょう。そろばんの上達には、地道な反復練習の積み重ねが必要になります。それを乗り越えて上達するには、楽しいと思える気持ちは不可欠なのです。
4.先生との相性が合わないケースがある
そろばんの上達には、先生との相性が重要です。せっかく習い始めても、先生との相性が合わないために、成長が感じられないというケースがあります。実績がある先生が、指導力も高いとは限りません。評判が良いという教室が、子どもには合わなかったというのもよくあるケースです。
習い始めが肝心なので、子どもと先生の相性を見極めてあげたいものです。無料体験で、先生の指導の仕方や子どもへの接し方、他の子どもの様子などをチェックすると良いでしょう。
5.そろばんの練習ができる環境を用意する
そろばんの上達に必要な練習ができる環境を用意しましょう。集中力が途切れないよう、テレビやスマホといった音への配慮が必要です。そろばんやテキスト、筆記用具、タイマーなどの道具は、出し入れしやすい場所に置いておきます。
数字やそろばんの珠を見続けるため、目が疲れやすく、練習には適度な休憩も必要です。子どもは、いったん集中すると時間を忘れてしまう場合もあるので、親が時間を管理し、キリの良いところで声をかけてあげるようにしましょう。
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- 知的好奇心
- 物事を素早く正しく読み取る力
- 数字に対する強さや慣れ
- 集中力
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- 地頭力
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