勉強ができなくて泣いてしまう子は意外と多い?
勉強ができなくて泣いてしまう子は意外と多いです。理由は人それぞれですが、悔しくて泣いてしまう子や癇癪を起こして泣いてしまう子もいます。
ここでは、勉強ができなくて泣いてしまう理由とそれぞれの理由に合った解決方法、つまずきやすい教科とその対策方法などについて解説していきます。
勉強ができなくて泣いてしまう理由とは?
小学生が勉強をできなくて泣いてしまう理由はいくつかありますが、ここではよく見られる以下の3つの理由について解説していきます。
- 勉強ができないのが悔しい
- どうすれば勉強ができるのか分からない
- 勉強をやりたくない
- 極度のストレスがかかっている
- 間違いは悪だと思い込んでいる
勉強ができないのが悔しい
最初に挙げられる理由は、「勉強ができないのが悔しい」です。これは、何にでも熱意的に取り組む、いわゆる頑張り屋さんの子によく見られます。
そういった子は、何かを上手くこなせない自分が嫌になり、悔しさから泣いてしまうことがありますが、将来的に大きく成長する可能性があります。
サッカー選手では、クリスティアーノ・ロナウド選手がその例に当たります。彼は、試合に勝てなかったときなどに泣き、チームメイトから泣き虫と呼ばれることもありましたが、今では世界でもトップのとても優れたサッカー選手です。
ただ、その一方で、人によっては完璧を求めすぎてしまうという難点を持つ可能性もあります。
どうすれば勉強ができるのか分からない
2つ目は、「どうすれば勉強ができるのか分からない」です。これは、何かに疑問を持ち、その理由を考えたり、親に聞いたりするなどして答えを知ろうとすることがあまりない子によく見られます。
そういった子は、頭を意識して使って考えるという経験を十分にしたことがないため、どうすれば良いか分からずに困ってしまいます。その結果、誰かに助けを求めて泣いてしまいます。
ただ、そういった子はやる気がある場合が多いので、正しく対処すれば伸びるでしょう。
勉強をやりたくない
最後に3つ目の理由は、「勉強をやりたくない」です。これは、今まで勉強をあまりやらず、ゲームをしたり、友達と遊んだりすることが多かった子によく見られます。
そういった子は、ゲームをしたり、友達と遊んだりすることの楽しみを十分に理解している一方、勉強の楽しさや重要さは理解していないことが多いです。そのため、勉強よりも楽しいことをしようとして、勉強をやりたがらず、癇癪を起こして泣いてしまいます。
ただ、そういった子は正しく対処すれば、やる気の有無に関わらず勉強をするようになるので伸びると言えます。
極度のストレスがかかっている
小学生が、勉強ができなくて泣いてしまう理由として、極度のストレスによりメンタルに負担がかかっている場合もあります。ストレスの原因には、以下のものが考えられます。
- 親からのプレッシャーがかかっている
- 中学受験に対するストレスが大きい
- 周囲と比較されている
- 課されている宿題が多い
これらのストレスに対して不安を感じている子は、泣く気がなくとも自然に涙が出てしまうこともあるのです。子供はストレスへの耐性が低く、ささいなきっかけで大きなストレスに発展するケースも少なくありません。
間違いは悪だと思い込んでいる
間違ったことを親に責められるうちに、間違いは悪だと思ってしまう子もいます。分からない問題や難しい問題を間違えてしまうのは当たり前であるにも関わらず、必要以上に親が落胆する姿を見た子は、大きなショックを受けてしまうでしょう。
次第に、間違いは絶対してはいけないもの=悪であるとの感覚が身につき、間違う行為に対して恐怖心を抱いてしまいます。このために、間違いを指摘されると「勉強ができない」と感じて泣いてしまうのです。
勉強ができずに泣くのは成長のチャンス
勉強ができない自分が悔しいと感じるのは、成長のチャンスでもあります。「悔しさをバネにして頑張る」と言いますが、悔しくて泣くのはまさにこの状況であり、できない事実に立ち向かっていこうとしているのです。
実際に、勉強ができる人は泣くのを繰り返して成長しており、伸びる可能性が高いと言えます。悔しくて泣くのは、必ずしも悪い事ではないので、子どもの成長をじっくりと見守っていきましょう。
それぞれの理由に合わせた解決方法
ここでは、上で述べた「勉強ができないのが悔しい」「どうすれば勉強ができるのか分からない」「勉強をやりたくない」「極度のストレスがかかっている」「間違いは悪だと思い込んでいる」の5つの理由それぞれに対して、解決方法を解説していきます。
勉強ができないのが悔しくて泣いている場合
まず、勉強ができないのが悔しくて泣いている場合についてですが、この場合は温かく見守っていてあげるのが良いでしょう。
悔しくて泣いている子は、同じ目に合わないで済むように勉強を頑張ることを決意して立ち直ることがとても多いです。
しかし、ここで親が邪魔をしてしまうと、子供はその決意をなくしてしまうどころか、自分の考えが否定されたように感じ、落ち込んでしまいます。
そのため、子供の決意を邪魔するようなことはせず、温かく見守り、もし助けを必要としていたら助けてあげるのが良いでしょう。
また、そういった子は人の見ていないところでも頑張っているため、無理をしすぎないように、息抜きに誘うなどしてあげられるとなお良いかと思います。
どうすれば勉強ができるのか分からなくて泣いている場合
次に、どうすれば勉強ができるのか分からなくて泣いている場合についてですが、この場合は子供がどの部分を分かっていないのかを明確にするのを手伝ってあげるのが良いでしょう。
例えば、算数のかっこを含む計算で子供が以下のように間違えてしまった場合は
例:
20 ÷ (5 – 1) = 20 ÷ 5 – 1 = 4 – 1 = 3 |
かっこの中を先に計算せずにかっこを外してしまったことがいけなかったことを教え、
例:
20 ÷ (5 – 1) = 20 ÷ (4) = 20 ÷ 4 = 5 |
のようにかっこの中を計算してから、かっこを外すことが分かるように丁寧に教えてあげるのが良いでしょう。
また、子供が自分でどうすれば良いかを考えられるようにするために、分からないところを一緒に考えるという方法がとれれば、なお良いかと思います。
勉強をやりたくなくて泣いている場合
最後に、勉強をやりたくなくて泣いている場合についてですが、この場合は子供の勉強に付き添ってあげるのが良いでしょう。
勉強をやりたくなくて泣いている子は、上でも述べたようにゲームや友達と遊ぶなどの楽しさを求めています。
しかし、勉強は一人でやっていると問題を解けたときの達成感などを共有することができないので、楽しくもうれしくもなく、どちらかというと辛いものになってしまいがちです。
そのため、子供が勉強を楽しいと感じることができるように、子供が問題を正しく解けた時は褒めるなどの工夫を取り入れて一緒に勉強に取り組むのが良いでしょう。また、最初のうちは短時間で簡単な問題から取り組み、子供が問題を解けるようになり自信が付いたら勉強時間を伸ばしたり問題の難度を上げたりすると効果的です。
もし、何らかの理由で子供に付き添えないようであれば、学習塾に入れるのも良いでしょう。
学習塾には、友達など一緒に勉強をする人がいるため、親が勉強に付き添う代わりにもなりますし、勉強を教えるのが学校の先生よりも上手な人もいます。また、授業を先取りして学ぶことで、日々の生活に心の余裕ができるのも大きなメリットと言えます。
<h3>極度のストレスを感じている場合</h3>
子供が極度のストレスを感じているのであれば、ストレスがうつ症状になる前に、休息をしっかり取らせたり身体を動かしたりして、ストレスを発散することが大切です。
子供と一緒に工作や手芸をしたり料理をしたりするのも、ストレス発散に有効な方法です。ひとつのことに夢中になると、気分転換につながります。
また、心の状態を安定させるために、生活リズムをできるだけ一定に保ったり、スキンシップをはかったりする必要があります。特に、スキンシップは「オキシトシン」という幸せホルモンを分泌する効果が期待でき、子供のストレス緩和につながります。
<h3>間違いは悪だと思い込んでいる場合</h3>
親の反応を見た子供が、間違いは悪だと思い込んでいる場合は、親の接し方を振り返ってみましょう。親に心当たりがなくとも、子供は親の行動を良く見ています。親が常に怒っていたり、子供に対して嫌な態度を取っていたりするのであれば、接し方を改善したうえで、間違うことは悪くないと伝えてあげましょう。
間違えた箇所は子供の弱点であり、一度間違えて解き直すことで印象に残りやすくなります。
勉強ができなくて泣いている子供へのNG行為
勉強ができなくて子供が泣いていても、以下の行為はしてはいけません。
- 厳しく叱責する
- 勉強をやめさせる
- 一人で勉強させる
- 答えを言ってしまう
なぜこれらの行為がいけないのか、ひとつずつ見ていきましょう。
厳しく叱責する
厳しく叱責しても、改善できる点は何もありません。子供が許容範囲を超えているにも関わらず、精神的な苦痛を与えると、子供はさらに大きなプレッシャーを感じてしまいます。
子供に過度な期待をすると、厳しく叱責してしまいがちですが、子供にはメリットがないため、注意が必要です。
勉強をやめさせる
勉強できないと泣くからと言って勉強をやめさせるのは、親の感情に任せた行動です。子供も本当に勉強をやめてもいいのか分からず、やる気をなくしてしまいます。
勉強は、自発的に行なって初めて効果が出るものであり、強制的に勉強をさせたりやめさせたりしても全く効果はないのです。
一人で勉強させる
泣いているからと言って、子供を一人で勉強させると、分からない問題があっても質問できず時間だけが過ぎてしまいます。1日のうち勉強に費やせる時間は限られており、分からない問題で詰まってしまうと全体の勉強が進まなくなってしまうのです。勉強していても結果が出ない状態に陥ってしまい、親も子供も大きなストレスを感じるでしょう。
答えを言ってしまう
親が答えを先に言ってしまうと、子供が自ら考え解決しようとする力を伸ばせなくなります。それだけでなく、問題が少しでも変わると子供が理解できなくなり、応用力もつきません。
大切なのは、子供が答えを出すのに親が適切なヒントを与え、答えを導くための道しるべを示すことなのです。
小学生がつまずきやすい教科は?
小学生がつまずきやすい教科とは何でしょうか。それは算数と国語です。
学研教育総合研究所によると、算数と国語は毎年、嫌いな教科のランキングで1位と2位を占めています。これらの教科は、いずれも自分で勉強をしてできるようにするのが難しく、その結果このような順位になっていると考えられます。
算数は、繰り上がりや繰り下がり、九九などでつまずきやすく、また、一度つまずくとその後も連続してつまずいてしまうため小学生の授業教科の中で最もつまずきやすい教科であると言えます。
また、国語は、漢字の読み書きや文章の読解でつまずくことが多く、特に文章の読解力は簡単には上がらないため、算数と同様に小学生の授業の中でつまずきやすい教科と言えます。
参照:小学生白書Web版 学研教育総合研究所|学研 (gakken.co.jp)
算数と国語でつまずかないための対策方法
ここでは、上で述べた、子供が勉強をできない理由5つに対する解決方法とは別に、小学校でつまずきやすい教科、算数と国語の対策方法を解説していきます。
- 算数
- 国語
算数
まず、算数についてですが、上でも述べたように、算数は特に繰り上がりや繰り下がり、九九でつまずきやすいです。長野県飯山市が平成25年度に調査した、「算数・数学つまずき調査・学習意識調査プレテスト結果」によると、小学生の子供のうち、小数のかけ算のしくみでつまずく子供が多いと分かっています。
これらのつまずきを防ぐには、問題集を買ってご自宅で勉強するのも良いですが、子供1人で算数を学ぶのは難しいでしょう。親が勉強に付き添えないのであれば、そろばん塾に通わせるのがおすすめです。
そろばん塾は、学習塾と異なり、計算時に玉を数字の分だけ弾くため、学習塾で計算を学ぶよりも計算が分かりやすいことが特徴です。
また、そろばんを学ぶと計算力の向上だけでなく、記憶力や集中力、想像力の向上など多くのメリットがあります。
国語
次に、国語についてですが、これも上で述べたように漢字の読み書きや文章の読解でつまずきやすいです。株式会社日本標準と、特定非営利活動法人日本標準 教育研究所が2021年・ 2022年に調査した「 国語と算数の基礎基本の習得状況に関する調査」の結果によると、尊敬語 や 謙譲語 など丁寧語について 乗り換えがやや不足していることが分かっています。
これらのつまずきを防ぐには、学習塾をおすすめします。漢字の読み書きに関しては、問題集を買ってご自宅で取り組む程度で良いのですが、文章の読解に関してはそうもいきません。国語は他の教科と異なり、文章問題では明確な答えが存在しないことが多いです。
そのため、ご家庭で子供に教えるには難しく、一方、学習塾ではその分野が得意な先生が教えてくれるため、小学校やご自宅で学ぶよりも良いかと思います。
参照:「国語と算数の基礎基本の習得状況に関する調査」を実施 ~2年間の調査結果(2021年と2022年)の報告~
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