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そろばん10級の検定に合格するためには|検定内容や対策について解説

そろばん10級の検定内容

四則演算 内容 制限時間 点数 合格点
 

日珠連

 

 

見取り算(10問)

掛け算(10問)

 

2桁 5口 10字

実法合わせて3桁

 

 20分

 

 

100点

100点

 

200点満点中

60点以上

 

全珠連

 

 

見取り算(15問)

見取り算(15問)

 

1桁 6口 6字

1~2桁 4口 6字

 

  各7分

 

 

150点

150点

 

各150点満点中

100点以上

参照:珠算能力検定試験|日本珠算連盟 (shuzan.jp)

参照:珠算検定試験 | 公益社団法人全国珠算教育連盟 (soroban.or.jp)

日珠連(日本珠算連盟)

日珠連の10級は全珠連と比べて、掛け算の問題が含まれていることや見取り算の答えの桁が1桁大きいこと、問題数が少ないこと、合格基準点が少ないことが特徴として挙げられます。

このことから、日珠連の10級は計算の基礎がしっかりできていれば合格できるでしょう。

また、全珠連の10級と異なり、見取り算と掛け算のどちらかの点数が低くてももう片方の計算で補うことができます。つまり、見取り算が得意で掛け算が苦手、またはその逆でも合格は可能ということです。

全珠連(全国珠算教育連盟)

10級では全珠連と比べて、掛け算がないことや計算の桁が少ないこと、1問にかけられる時間が少ないこと、合格基準点が高いことが特徴として挙げられます。

このことから、全珠連の10級は1~2桁の見取り算の問題を素早くかつ正しく解くことができれば合格できるでしょう。

そろばん検定10級において、日珠連では、計算の難易度を求め、全珠連では、計算の速さと正確さを求めていることが分かります。なので、そろばん検定10級を取得するためには、どちらを受けるかに合わせて計算練習をするのが良いでしょう。

そろばん10級の問題対策

上で述べたように、そろばん10級の問題は、日珠連と全珠連で異なり、日珠連では、2桁の見取り算と実法合わせて3桁の掛け算が、全珠連では、1~2桁の見取り算がそれぞれ検定問題として出ます。

ただ、それぞれどのような問題が出るか分かっていても、特に1~2桁の見取り算と掛け算の具体的な計算方法が分からない方もいるかと思います。

なので、ここでは以下の3種類の計算について具体的な方法を解説していきます。

・2桁+2桁の足し算

・2桁-1桁の引き算

・2桁×1桁の掛け算

・2桁+2桁の足し算

まずは、2桁+2桁の足し算ですが、具体的に説明するために「80+51」を計算していきます。この計算は、大きく3ステップに分けることができますが、この方法は全ての2桁+2桁の足し算で同じように使うことができます。

①そろばんで80を作る

まず、「そろばんで80を作る」ですが、これは十の位の1珠を上に3つ上げ、5珠を下に下げれば終わりです。

②50を加える

次に、「50を加える」ですが、ここでは1つ工夫が必要となります。それは、「80から50を引き、100を加える」というものです。少し複雑に感じる方もいるかもしれませんが、数字の性質からもこれが成り立つことは明らかです。

実際、80+50は80+(100-50)と式の形を変えることができ80-50+100=130となり計算はあっていることが分かります。これは、足し算の時は計算式のかっこを外して計算の順番を入れ替えても良いという性質を応用したものです。

そろばんを弾いて計算する時は簡単で、十の位の5珠を上に戻し、百の位の1珠を上に1つ上げればそれで終わりです。

③1を加える

そして最後に、51の1を加えるために一の位の1珠を1つ上に上げれば計算は終了です。

このとき、そろばんは百の位の1珠が1つ、十の位の1珠が3つ、一の位の1珠が1つ上に上がっている状態、つまり131を表していて、これが正解となります。

・2桁-1桁の引き算

次に、2桁-1桁の引き算ですが、具体的に説明するために「12-9」を計算していきます。この計算も上と同様に、大きく3ステップに分けることができ、全ての2桁-1桁の引き算で同じように使うことができます。

①そろばんで12を作る

まず、「そろばんで12を作る」ですが、これは十の位の1珠を上に1つ上げ、一の位の1珠を2つ上に上げれば終わりです。

②10を引く

次に「10を引く」ですが、これは十の位の1珠を1つ下に下げれば終わりです。

③1を加える

そして最後に、「1を加える」です。この1がどこから来たのか不思議に思う方もいるかもしれませんが、これは②で本来-9をするところ、上の足し算と同様にして(-10+1)という形に変形して計算したことにより出てきたものです。

計算としては、そろばんの一の位の1珠を1つ上に上げればよく、これで計算は終了です。

このとき、そろばんは一の位の1珠が上に3つ上がっている状態、つまり3を表していて、これが正解となります。

・2桁×1桁の掛け算

そして最後に、2桁×1桁の掛け算ですが、具体的に説明するために「76×6」を計算していきます。この計算方法も、大きく3ステップに分けることができ、全ての2桁×1桁の掛け算で同じように使うことができます。

①7×6をする

まず、「7×6をする」ですが、これは掛け算九九を用いれば、42であることは明らかです。この42をそろばんで表すために、十の位の1珠を4つ上に上げ、一の位の1珠を2つ上に上げます。

②1つ計算を行う桁をずらす

次は、「1つ計算を行う桁をずらす」です。これは①で用いた位を1つ右にずらして捉える、つまり、①の十の位をもともとの①の一の位の位置にずらし、それに伴って①の一の位をその隣の位置にずらして考えるというものです。

言葉では、少し難しく感じるかもしれませんが、要は先程の7×6は実際は、70×6をしていて、計算の桁が7×6よりも1つ大きいということを修正しています。

③6×6をする

最後に、「6×6をする」ですが、これは掛け算九九から36ですので、これを②で計算の桁を1つずらしたところに加える、つまり十の位の1珠を3つ上に上げ、一の位の5珠を下に下げ、1珠を1つ上に上げて終了です。

このとき、そろばんは百の位の1珠が4つ上に上がり、十の位の5珠が下に下がり、一の位の5珠は下に下がり、1珠は1つ上に上がっている状態になっているはずです。この状態は、456を表していてこれが正解となります。

ここでは、代表して上記の3種類の計算を紹介しましたが、これらの計算方法は桁数が増えても応用できるので、さらに上の級を目指すのであれば、ぜひ身に付けて欲しいと思います。

上記の説明では、伝わりにくいところもあったかと思います。以下の記事では、その計算方法を図と共に詳しく解説しているので、もしよく分からなかったという方がいれば、以下の記事を参考にしてみてください。

そろばん (珠算) 問題:たし算「80+51」(2桁・3桁) のやり方 – そろばんToz (to-z.net)

そろばん (珠算) 問題:ひき算「12-9」(1桁•2桁) のやり方 – そろばんToz (to-z.net)

そろばん (珠算) 問題:かけ算「76×6」(2桁•3桁) のやり方 – そろばんToz (to-z.net)

そろばん10級の検定に受かるために

そろばん検定10級に受かるためには当然、合格に必要な点数を取る必要があります。しかし、そろばん検定10級の試験は、計算問題の桁数や求められる計算の正確さ、計算速度のどれをとっても特に厳しいものはありません。

では、そろばん検定10級取得を妨げる原因はなんでしょうか。一番大きな原因は、計算の基礎ができていないことです。その次に計算が不正確、計算が遅いという順番にきます。

ここでは、それぞれの原因の改善方法について解説します。

・計算の基礎を理解する

・計算ミスを減らす

・計算速度を上げる

計算の基礎を理解する

まず、計算の基礎ができていないことについてですが、日珠連と全珠連のいずれにおいても見取り算の問題があり、日珠連には掛け算の問題もあります。

しかし、計算に出てくる数の桁はいずれも1~2桁と少なく、計算の仕方が分かれば問題なく解け、また、そろばん検定10級の試験では時間的に厳しいことはないので、基礎ができていれば合格点は容易にとれるでしょう。

次に計算の基礎を理解する方法についてですが、これにはお子様に見取り算と掛け算をそれぞれそろばんを実際に用いて説明してもらう方法が良いかと思います。

なぜなら、お子様が説明に行き詰った箇所が問題であるため、お子様が何を理解していないかが簡単に分かり、お子様の理解不足に対処しやすくなるからです。

どこが分からないかが分かれば、あとはそろばん教室の先生に聞くなどして理解を深めるだけです。

計算ミスを減らす

そろばん検定10級取得において、計算の基礎を理解する次に重要なことは計算ミスを減らすことです。計算の基礎ができていれば問題を解くことはできますが、弾く珠を間違えてしまうなどのミスをしてしまうと、その問題に割いた時間が無駄になってしまいます。

この問題を防ぐための対策は2つあります。

まず1つ目は、検算(計算をした後で、間違えていないかを確認するためにもう一度計算すること)をすることです。これは、そろばん検定10級の試験に少し時間の余裕があるためできることですが、計算の基礎を理解していれば検算すれば解答を間違えることは滅多にないので、そろばん検定10級の取得には大いに有効と言えるでしょう。

2つ目の対策は、問題をたくさん解き、どこを間違えやすいかを知ることです。自分がどこで間違えやすいかを理解していれば当然間違いにも気づきやすくなります。

これは、より上の級や段位を取得しようとすればするほど必要となります。なぜなら、級や段位が高くなるほど検定試験の時間的な余裕がなくなり、検算をする余裕がなくなるからです。

ただ、これは1つ目の対策と違ってすぐに効果を実感しにくく、また時間もかかるので、普段から問題を解くなどの工夫をして、問題数をこなし、しっかりと復習をすることが大切です。

計算速度を上げる

そろばん検定10級取得において、計算ミスを減らすことの次に重要なのは計算速度を上げることです。

1問あたりの計算に時間をかけすぎてしまうと、時間が足りなくなって問題を解ききれず、合格できないのはお分かりかと思います。これは、上の級や段位にいくにつれて、検定問題の計算の桁が増え、時間が足りなくなっていくので必要となってきます。

しかし、そろばん検定10級では、それぞれの問題が簡単で時間があまりかからないことや問題を全て解ききる必要がないことを考えると計算速度は上の2つほど重要ではありません。

ただ、計算速度を上げて時間に余裕が作れると、検算をする時間が確保できるので、これも重要な要素と言えます。

計算速度を上げる方法は、問題数をこなすことです。

計算速度を上げるのは簡単なことではなく、指の動きなどを何回も繰り返し、身体に覚えさせること以外の方法は基本的にないでしょう。そのため、大変かもしれませんが、普段からそろばんを用いて計算をすることが最善の方法ではないでしょうか。

そろばん検定10級の取得年齢目安

日珠連と全珠連のそろばん検定10級の取得難易度には、上で述べたように多少の差があります。しかし、いずれも計算問題は簡単なため、そろばん教室に通い始めてあまり長くない未就学児が取得することが多く、どちらの平均的な取得年齢もおよそ4~5歳前後と言えるのではないでしょうか。ただ、そろばん教室にいつから通い始めるかによっても当然変わってしまうので、あくまでも目安として考えるのが良いでしょう。

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この記事の執筆者

そろばんToZ 編集部

四谷とオンラインで授業を展開している「そろばんToZ」編集部です。そろばんや幼児・児童教育に関する情報発信を行なっています。

そろばんToZ 編集部

四谷とオンラインで授業を展開している「そろばんToZ」編集部です。そろばんや幼児・児童教育に関する情報発信を行なっています。

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