そろばん検定の種類
そろばんの検定を行っている団体は全国に複数あり、それぞれ難易度や受験料などが異なります。今回はその中でも代表的な「日珠連(日本珠算連盟)」と「全珠連(公益社団法人全国珠算教育連盟)」について解説していきます。これらの団体による資格は他の団体によるものと比べ、全国的な知名度が高く、中学や高校、大学の受験や就職活動の際に履歴書に書くことで有利となります。
検定ごとの違い
ここでは、日珠連と全珠連の4つの違いについて解説していきます。
・級・段位
・難易度
・受験料
・頻度
日珠連 | 全珠連 | |
級位
段位 |
1級~10級(準1級~準3級あり)
初段~十段(準初段~準三段あり) |
1級~15級(準1級~準6級あり)
初段~十段(準初段~準六段あり) |
受験料 | 1級~準3級 1,320円~2,340円
4級~6級 1,020円 7級~10級 910円 段位 2,550円 |
1級~準3級 1,500円~2,400円
4級~6級 1,100円 7級~10級 1,000円 11級~15級 600円 段位 3,000円 |
頻度 | 1級~3級、段位 年3回
準1級~準3級、4級~10級 年6回 |
1級~準3級、段位 年6回(奇数月)
4級~15級 年12回(毎月) |
級・段位
日珠連と全珠連は珠算の検定において、両者ともに級位、段位を設定しています。しかし、日珠連は級位が1級~10級(準1級~準3級あり)の13段階、段位が初段~十段(準初段~準三段あり)の13段階の計26段階なのに比べ、全珠連は級位が1級~15級(準1級~準6級あり)の21段階、段位が初段~十段(準初段~準六段あり)の16段階の計37段階であるため、全珠連の方が自分にあった難易度の検定を受けやすいと言えます。
難易度
日珠連と全珠連の難易度は当然異なり、基本的には日珠連の方が難しいと言われています。この結果は、全珠連の検定の段階が日珠連の検定より多いことからも妥当であると言えます。同じ級でも日珠連の問題は全珠連の問題と比べ、計算の桁が大きく、日珠連の1級の問題は全珠連の二段の問題に相当すると言われています。
受験料
・日珠連
受験料は1級が2,340円で級が下に行くほど安く、4級~6級は1,020円、7級~10級は910円です。段位の場合は全て2,550円です。
・全珠連
受験料は1級が2,400円で級が下に行くほど安く、4級~準6級は1,100円、7級~10級は1,000円、11級~15級は600円です。段位の場合は全て3,000円です。
参照:珠算検定試験 | 公益社団法人全国珠算教育連盟 (soroban.or.jp)
頻度
・日珠連
珠算1級〜3級と段位の検定は年に3回行われていて、準1級~準3級と4級〜10級の検定は年に6回行われています。
・全珠連
珠算1級~準3級と段位の検定は奇数の月1・3・5・7・9・11月に行われていて、4級~15級の検定は毎月行われています。
参照:検定・コンクールカレンダー|日本珠算連盟 (shuzan.jp)
参照:珠算検定試験 | 公益社団法人全国珠算教育連盟 (soroban.or.jp)
検定の申込方法
・日珠連(日本珠算連盟)
①試験日の約2か月前に、受験希望地の商工会議所または珠算連盟に確認する。※地域によって申込日時や申込方法は異なるので事前に確認しておきましょう。
②申込受付窓口において、所定の申込用紙に必要事項を記入の上、受験料を添えて提出する。※原則、申込受付は窓口で行われますが、地域によっては郵送による申込も可能であるため、事前に確認することをお勧めします。
・全珠連(全国珠算教育連盟)
東京都支部の場合
①Webページから受験願書・検定試験申込書・受験料納入書をダウンロードし、印刷する。
②黒または濃青色のボールペンで必要事項を記入する。
③全ての必要書類を締切日必着で、送付先まで配達記録が残る方法(レターパックライト(青) 370円)で送付する。
④受付締切日と同日の支払期限までに検定料を指定された口座に振り込む。
※各支部により検定の申込方法が異なるので以下のWebページからお近くの支部を確認し、「全国珠算教育連盟 〇〇支部」と検索して検定案内のページを確認しましょう。
支部一覧:支部・事務局一覧 | 公益社団法人全国珠算教育連盟 (soroban.or.jp)
受験や就職活動に役に立つ資格はどれ?
結論から言うと、日珠連と全珠連の2級以上の資格が役に立ちます。
日珠連と全珠連の資格の違いは、日珠連が日本商工会議所から認定された団体であるのに対し、全珠連は文部科学省の支援を受けている団体であるという点です。いずれも社会上では良く知られているため、どちらの検定で資格をとっても問題ありません。
おすすめの対策方法
日珠連、全珠連の検定試験では見取算と乗算(掛け算)、除算(割り算)の問題が出ますが、全珠連の特に準3級以上の試験では伝票算、暗算、応用計算の中から一つ、準初段以上の試験ではさらに開法を加えた中から一つ選んで解答しなければなりません。
そのため、どちらの検定を受けるかを決めたうえで問題集を購入して勉強することをおすすめします。
以下のサイトから購入可能です
【楽天市場】そろばん 問題集の通販 (rakuten.co.jp)
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そろばんを通して、これらの実用性のあるスキルを身に着けることができます。
- 知的好奇心
- 物事を素早く正しく読み取る力
- 数字に対する強さや慣れ
- 集中力
- 忍耐強さ
- 基礎的な処理能力
- 地頭力
さまざまなスキルが養われることにより、勉強に意欲的に取り組めたり算数に強くなったりします。勉強に対する苦手意識を克服し、自信をつけることも可能です。
実用性のあるスキルは、「中学受験合格」にも欠かせない素養です。昨今、中学受験のニーズの増加に伴い、受験体先の早期化が進行。大手学習塾に小学3年生から入塾する場合、入塾までに地頭力や基礎的な処理能力など、勉強の基礎となる能力を高めておく必要があります。
そろばんTozでは、今後、そろばん以外にも作文教室などのさまざまなサービスを提供予定です。
グローバル化・多様化が加速していく社会の中で、子どもが「自由に」生きるための素養を身に着けるためには、実用性のあるスキルだけではなく、本質的なスキルを学ぶことも大切だと考えています。そうした観点から、受験準備のみを想定してスキルを身に着けるのではなく、リベラルアーツ(教養)教育の側面も補い、自律的な考え方・生き方ができるようになっていただきたく願っています。
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