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全珠連・珠算3級合格に欠かせない3つの練習|検定内容と問題の解き方も解説

全珠連の珠算3級の検定試験に挑もうとしている方は、合格するためにどんな練習をしていますか?

この記事では珠算3級合格に役立つ3つの練習・検定内容・問題の解き方を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

全珠連・珠算3級の検定内容

試験科目 内容 制限時間 配点 合格基準
掛け算(15問)

割り算(15問)

見取り算(15問)

伝票算(15問)

見取り暗算(15問)

応用計算(15問)

法実合わせて7桁の無名整数

法商合わせて6桁の無名整数

5桁以内8口 32字(加算・加減算)

4桁以内8枚 28字(加算) 

2桁6口 12字(加算)

以下で詳しく説明

7分

7分

7分

7分

3分

10分

各150点 各150点満点中

100点以上

参照:珠算検定試験|公益社団法人全国珠算教育連(soroban.or.jp)

全珠連の珠算3級の検定試験では、掛け算・割り算・見取り算プラス選択科目2つの計5科目が試験科目です。選択科目は、伝票算・見取り暗算・応用計算の3つで、3科目の中から2つ選択しなければなりません。

伝票算とは、専用の伝票を使って計算する計算方法です。伝票をめくりながら、伝票に書かれている数字を計算していきます。伝票1枚に書かれている数字をすべて計算するのではなく、1つ目の数字なら1つ目の数字を何枚もめくりながら計算するのが伝票算です。見取り暗算は、見取り算を暗算でやる計算方法。応用計算は、そろばんというよりも算数の問題のような科目です。

応用計算はアとイにわかれており、アでは式計算、イでは文章題が出題されます。アの式計算では、2段階の式計算・式計算の逆算・概数の計算・分数の計算・表計算に関する問題で8問出題。イの文章題では、概算・消費税の計算・平均の計算・お釣りの計算・面積に関する問題7問出題されます。

全珠連の珠算検定は毎月開催されており、どなたでも受験することが可能です。受験を希望する方は、期日までに願書と受験料1,600円を提出しなければなりません。そろばん教室に通っている方は、講師に検定の詳細を確認しましょう。そろばん教室に通っていない方は、最寄りの全珠連支部に問い合わせてみてください。最寄りの全珠連支部は、全珠連のホームページで確認できます。

全珠連・珠算3級と珠算4級の試験内容の違い

試験科目 珠算3級 珠算4級
掛け算

割り算

見取り算

伝票算

見取り暗算

応用計算

法実合わせて7桁の無名整数

法商合わせて6桁の無名整数

5桁以内8口のたし算・ひき算(32字)

4桁以内8枚 28字(たし算)

2桁6口 12字(たし算)

アとイ

法実合わせて7桁の無名整数

法商合わせて6桁の無名整数

5桁以内7口のたしざん・ひき算(28字)

なし

なし

なし

参照:珠算検定試験|公益社団法人全国珠算教育連(soroban.or.jp)

珠算3級と珠算4級の違いは、試験科目の数と難易度です。暗算4級では掛け算・割り算・見取り算が試験科目なのに対し、暗算3級では伝票算・見取り暗算・応用計算の選択科目がプラスされています。暗算4級より暗算3級の方が掛け算・割り算・見取り算の桁数が多いため、難易度も高いです。

全珠連・珠算3級合格に欠かせない3つの練習

  • 必須科目の練習
  • 選択科目の練習
  • 本番を想定した練習

必須科目の練習

全珠連の珠算3級の検定試験では、掛け算・割り算・見取り算が必須科目です。検定試験対策として、必須科目の練習は必ず行いましょう。問題の難易度は、もちろんすべて珠算3級レベルです。

3科目をバランスよく練習する必要がありますが、珠算3級の検定試験から新たに出題される小数点がある掛け算と割り算の問題は重点的に行ってください。小数点以下の数字が加わることで、よりわかりにくく間違いやすくなります。

選択科目の練習

全珠連の珠算3級の検定試験では、必須科目3つとは別に選択科目を2つ受験しなければなりません。伝票算・見取り暗算・応用計算の中から点数がとれそうなものを2つ選択し、練習しましょう。珠算3級から新たに試験科目となる伝票算と応用計算を選択する場合は、1から練習が必要です。

暗算検定を受験したことがある方なら、選択科目の1つは、慣れている見取り暗算をおすすめします。珠算3級の見取り暗算で出題される2桁6口12字のたし算は、暗算検定2級と暗算検定3級の間くらいの難易度です。

本番を想定した練習

検定試験対策として、本番を想定した練習をすることが大切です。本番を想定した練習をすることで、本番でも落ち着いて問題を解くことができます。本番と同じレベル・制限時間・問題数で練習を行うことにより、その時点での実力を測ることも可能です。

全珠連・珠算3級レベルの問題の解き方

指をおかない計算方法を紹介しますが、数をいれる位置がわからなくなってしまう方は必要に応じて指をおいてください。

<気を付けるべきポイント>

  • コンマと小数点を正確に見分けること
  • いれる位置を正確に把握しながら計算すること

6,317×896の掛け算

6,317×896の両落とし掛け算のやり方を説明します。

計算前の準備として、掛けられる数と掛ける数の整数位の桁を足して答えの桁を出してください。4桁+3桁=7桁なので、答えは7桁になるとわかります。

<計算の順番>

①6×8→②6×9→③6×6

④3×8→⑤3×9→⑥3×6

⑦1×8→⑧1×9→⑨1×6

⑩7×8→⑪7×9→⑫7×6

①6×8=48なので、48をいれる

答えは7桁になるので、一の位から7つ左にずれた百万の位から数をいれてください。

②6×9=54なので、54を足す

手順①の位置から1つ右にずれた位置に54を足してください。480に54を足すイメージで行いましょう。

③6×6=36なので、36を足す

手順②の位置から1つ右にずれた位置に36を足してください。5,340に36を足すイメージで行いましょう。

④3×8=24なので、24を足す

手順①の位置から1つ右にずれた位置に24を足します。537.6に24を足すイメージです。

⑤3×9=27なので、27を足す

手順④の位置から1つ右にずれた位置に27を足してください。5,616に27を足すイメージです。

⑥3×6=18なので、18を足す

手順⑤の位置から1つ右にずれた位置に18を足してください。56,430に18を足すイメージです。

⑦1×8=8なので、8を足す

手順④の位置から1つ右にずれた位置に8を足してください。5,644.8に8を足すイメージです。

⑧1×9=9なので、9を足す

手順⑦の位置から1つ右にずれた位置に9を足してください。56,528に9を足すイメージです。

⑨1×6=6なので、6を足す

手順⑧の位置から1つ右にずれた位置に6を足してください。565,370に6を足すイメージです。

⑩7×8=56なので、56を足す

手順⑦の位置から1つ右にずれた位置に18を足してください。56,537.6に56を足すイメージです。

⑪7×9=63なので、63を足す

手順⑤の位置から1つ右にずれた位置に63を足してください。565,936に63を足すイメージです。

⑫7×6=42なので、42を足す

手順⑤の位置から1つ右にずれた位置に42を足してください。5,659,990に42を足すイメージです。

6,317×896の答えは、5,660,032です。

▼「6,317×896の掛け算」の解き方動画を見たい方は、こちらをどうぞ。

400.3×37.4の掛け算

400.3×37.4の両落とし掛け算のやり方をご説明します。

計算前の準備として、掛けられる数と掛ける数の整数位の桁を足して答えの桁を出してください。3桁+2桁=5桁なので、答えは5桁になるとわかります。

①4×3=12なので、12をいれます

答えは5桁になるので、一の位から5つ左にずれた万の位から数をいれます。万の位に1、千の位に2をいれてください。

②1つ右にずれて、4×7の答えである28を足す

いれる位置を1つ右にずらし、4×7の答えである28を足します。120に28を足すイメージです。

③1つ右にずれて、4×4の答えである16を足す

いれる位置を1つ右にずらし、4×4の答えである16を足します。1,480に16を足すイメージです。

④0の分の計算と桁の移動を省略し、3×3=9なので9を足す

掛ける数の百の位と十の位が0なので、2桁分計算をとばします。次に数をいれる位置は、手順①の位置から3つ右にずれた十の位と一の位です。

3×3=9なので、9を足します。14,960に9を足すイメージです。

⑤3×7=21なので、21を足す

いれる位置を1つ右にずらし、3×7の答えである21を足します。149,690に21を足すイメージです。

⑥3×4=12なので、12を足す

いれる位置を1つ右にずらし、3×4の答えである12を足します。1,497,110に12を足すイメージです。

400.3×37.4の掛け算の答えは、14,971.22です。

▼「400.3×37.4の掛け算」の解き方動画を見たい方は、こちらをどうぞ。

310,840÷76の割り算

310,840÷76の片落とし割り算のやり方を説明します。

①そろばんに310,840をいれる

割られる数の310,840をそろばんにいれてください。

②31÷7の答えである4をいれる

31÷7=4なので、割られる数の左隣に4をいれます。

③7×4=28なので28を引く

7×4=28なので、割られる数の31から28を引きます。

④6×4=24なので24を引く

引く位置を1つ右にずらし、6×4の答えである24を割られる数の30から引きます。

⑤68÷7=9なので9をおく

68÷7=9なので、割られる数の左隣りに9をおきます。

⑥7×9=63なので63を引く

7×9=63なので、割られる数の68から63を引きます。

⑦6×9=54なので54を引く

6×9=54なので、割られる数の54から54を引きます。

割られる数はなくなりましたが、一の位に0が残っているため、答えは409ではなく4,090となります。

310,840÷76の割り算の答えは、4,090です。

446.89÷97.15の割り算

446.89÷97.15の片落とし割り算のやり方を説明します。

①そろばんに446.89をおく

割られる数の446.89をそろばんにおきます。

②44÷9=4なので4をおく

44÷9=4なので、割られる数の左隣りに4をおきます。

③9×4=36なので36を引く

9×4=36なので、割られる数の44から36を引きます。

④7×4=28なので28を引く

引く位置を1つ右にずらし、7×4の答えである28を割られる数の86から引きます。

⑤1×4=4なので4を引く

引く位置を1つ右にずらし、1×4の答えである4を割られる数の588から引きます。

⑥5×4=20なので20を引く

引く位置を1つ右にずらし、5×4の答えである20を割られる数の5,849から引きます。

⑦58÷9=6なので6をおく

58÷9=6なので、手順②でおいた答え4の右隣りに6をおきます。

⑧9×6=54なので54を引く

9×6=54なので、割られる数の58から54を引きます。

⑨7×6=42なので42を引く

引く位置を1つ右にずらし、7×6の答えである42を割られる数の42から引きます。

⑩1×6=6なので6を引く

引く位置を1つ右にずらし、1×6の答えである6を割られる数の9から引きます。

⑪5×6=30なので、30から30を引く

引く位置を1つ右にずらし、5×6の答えである30を割られる数の30から引きます。

446.89÷97.15の割り算の答えは、4.6です。

▼「446.89÷97.15の割り算」の解き方動画を見たい方は、こちらをどうぞ。

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この記事の執筆者

編集担当そろばんTOZ

四谷とオンラインで授業を展開している「そろばんToz」編集部です。そろばんや幼児・児童教育に関する情報発信を行っています。

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