この記事では、全珠連の珠算10級合格に必要なポイント・検定内容・問題の解き方を解説します。全珠連の珠算10級合格を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。
全珠連・珠算10級の検定内容
試験科目 | 内容 | 制限時間 | 配点 | 合格基準 |
見取り算A(15問)
見取り算B(15問) |
1桁 6口 6字
1~2桁 4口 6字 |
各7分 | 150点
150点 |
各150点満点中
100点以上 |
参照:珠算検定試験|公益社団法人全国珠算教育連(soroban.or.jp)
全珠連の珠算10級検定試験では、見取り算A・Bが試験科目で、15問ずつ出題されます。時間内に全問解き終えるためには、1問25秒以内で解かなければなりません。1問10点なので、各種目100点以上とれれば合格です。
試験頻度
全珠連の珠算10級の検定試験は、毎月開催されています。年12回も受験のチャンスがあるので、焦らず好きなタイミングで受けることが可能です。
受験料
全珠連の珠算10級を受けるためには、1,000円の受験料がかかります。7〜9級の珠算検定も10級と同じく受験料が1,000円で、4〜準6級は1,100円、準3級は1,500円と級が上がるほど受験料も上がるシステムです。
受験資格
全珠連の珠算検定試験は、受験資格が一切ありません。学歴・年齢・性別・国籍などの制限がないため、希望すればどなたでも受験できます。
申し込み方法
全珠連の珠算10級を受けるためには、事前に申し込みが必要です。そろばん教室へ通っている人は、教室の講師を通じて申し込みましょう。独学で勉強している人は、最寄りの全珠連支部へ問い合わせてみてください。最寄りの全珠連支部の情報は、全珠連のホームページから入手できます。
全珠連の珠算10級に受かるためのポイント
全珠連の珠算10級に受かるためのポイントは、以下の3つです。
- そろばんでのたし算・ひき算の方法を理解する
- そろばんに慣れる
- 珠算10級レベルの問題を解く
3つのポイントについて、以下で詳しく解説します。
そろばんでのたし算・ひき算の方法を理解する
全珠連の珠算10級に受かるためには、そろばんでのたし算・ひき算のやり方を知り、覚えることが大切です。珠算10級の検定試験では桁の少ない1〜2桁のたし算・ひき算しか出題されないため、計算方法を理解していれば解くことができるでしょう。
そろばんでのたし算・ひき算は、足される数・引かれる数により足し方・引き方が異なるので、最初は戸惑う人も多いでしょう。しかし、問題を多く解くことで、どんな場合でもスムーズに足したり引いたりできるようになります。
そろばんに慣れる
珠算10級の検定試験までにそろばんに慣れておくことで、本番でも普段通りの実力を発揮できます。本番では緊張して弾き間違えてしまう人もいますが、練習でしっかりそろばんの計算方法・弾き方に慣れておけば、ミスを減らすことが可能です。
そろばんに慣れるためには、とにかくたくさん練習しましょう。繰り返しそろばんを弾くことで、指の動きがスムーズになり計算スピードが上がるメリットもあります。
全珠算・珠算10級レベルの問題を解く
全珠連の珠算10級に合格するためには、本番の検定試験と同じレベルの問題を練習しておくことが大切です。珠算10級レベルの問題に慣れておくことで、本番でもスムーズに問題を解けます。
全珠連の珠算10級で出題される問題は、1桁6口の問題と1〜2桁4口の問題です。問題を解けば解くほど珠算10級レベルの問題に慣れてスムーズに解けるようになるので、たくさん練習しましょう。
全珠連・珠算10級レベルの問題の解き方
全珠連の珠算10級検定試験では1〜2桁の見取り算しか出題されないため、見取り算を素早く正確に解ければ合格することが可能です。10級に受かりたい人は、見取り算のやり方をマスターしましょう。10級で出題されるような問題のそろばんでのやり方を、以下で具体的に説明します。
計算前の準備として、まずは、そろばんの珠をはりの上と下に移動して、一の位の定位点を決めてください。
1珠を上げるときは親指、下げるときは人差し指を使いましょう。5珠は、上げるときも下げるときも人差し指を使います。
1桁6口6字の見取り算
3+1-2-1+8+3を例に、1桁6口6字の見取り算のやり方を説明します。
①3をいれる
一の位の1珠を3つ親指で上げます。
②1を足す
一の位の1珠を1つ親指で上げます。
③2を引く
一の位の1珠を2つ人差し指で下げます。
④1を引く
一の位の1珠を1つ人差し指で下げます。
⑤8を足す
一の位の5珠と1珠(3つ)を人差し指と親指ではさむようにして8をいれます。
⑥3を足す
手順⑤の9に3を足すために、一の位の1珠を2つ人差し指で下げてから5珠を人差し指で上げ、十の位の1珠を1つ親指で上げます。9+3にいくつもの手順が必要なのは、9+3は繰り上げが必要な計算だからです。9+3を9+(5-2)と捉え、9+3を行うためには9-2+5の計算を行いましょう。
3+1-2-1+8+3の答えは、12です。
▼「3+1-2-1+8+3の見取り算」の解き方動画が見たい方は、こちらをどうぞ。
1~2桁4口6字の見取り算
76-3-29+2を例に、1〜2桁4口6字の見取り算のやり方を説明します。
①76をいれる
2桁の数字をそろばんに入れるときは、桁の大きい方から順に入れます。十の位の5珠と1珠(2つ)を人差し指と親指ではさんでいれたら、一の位の5珠と1珠(1つ)を人差し指と親指ではさんでいれましょう。
②3を引く
一の位の1珠を2つ親指で上げたら、一の位の5珠を人差し指で上げます。76からは3をそのまま引けないため、76-3を76-(5+2)と考え、76+2-5の計算を行いましょう。
③29を引く
2桁の数を引く場合も足す場合と同じように大きい桁から計算するのがルールなので、十の位の1珠を2つ人差し指で下げます。残りの数から9をそのまま引けないため、繰り下がらなければいけません。繰り下げるために1珠を親指で4つ上げ、十の位の5珠を人差し指で上げて10引きます。10引きましたが実際に引きたい数は9なので、差の1を一の位に親指で入れましょう。
④2を足す
一の位の1珠が4つ上がっていてそのまま2を足せないため、4+2を4+(5-3)と考えて一の位の5珠と1珠(3つ)を人差し指で下げます。
76-3-29+2の答えは、46です。
▼「76-3-29+2の見取り算」の解き方動画が見たい方は、こちらをどうぞ。
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