ブログ

TOP

>

ブログ

> そろばんの教え方|初心者にも分かるそろばんの基礎知識と計算方法の解説

そろばんの教え方|初心者にも分かるそろばんの基礎知識と計算方法の解説

そろばんの基礎

ここでは、お子様にそろばんを教えるためにまず覚えておかなくてはならない基礎について解説していきます。

そろばんの名称

そろばんは、枠の中に梁(横向きに端から端まで伸びているもの)と呼ばれるものによって上下に区切られた1つの珠と5つの珠からなる列が複数並ぶことで成り立っています。

ここで特に覚えておいてもらいたいのは、です。この珠というのは梁によって上下に分けられている粒のことを表しています。梁の下側に5つある珠はそれぞれが1を表し、梁の上側にある珠は5を表しています。

これらを使うことで各位で0~9を表すことができるようになっています。

そろばんの姿勢

次にそろばんの姿勢に関してです。そろばんは基本的に集中力が必要とされるため、姿勢がとても重要です。ここでは、一般的に集中しやすいとされる姿勢をつくるための4つの条件について紹介します。

良い姿勢をつくる4つの条件 詳細
あごを引いて頭は首の上にのせる 顔は前に出さず、顎を引き、首の上にのせるようにして首をまっすぐにします。
お尻と腰を直角にする イスに深く座り、骨盤を立てるようにして背中と腰をまっすぐにします。このとき、背もたれにはあまりもたれかからないのがこの姿勢を保つコツです。
両膝をつける 太ももを閉じて、両足の膝頭をくっつけます。
足の裏を床につける 足の裏で床を感じられるように足の裏を床にしっかりとつけます。

上の表の4つを満たした姿勢が集中力を保つために良いとされています。しかし、集中力を保ちやすい姿勢は人それぞれなので、無理をせずにお子様に合った姿勢でそろばんに取り組むのが良いでしょう。

お子様に合った正しい姿勢の見つけ方

正しい姿勢とは何でしょうか。それは、体への負担が最も少なく、血流が悪くならないような姿勢のことです。実際、そのような姿勢であれば、体への負担や脳疲労が少なく、集中力を長く保つことができます。

そのような姿勢を見つけるために重要な点が2つあります。まず1つ目は、リラックスできる姿勢であるということです。2つ目は、長時間全く同じ姿勢でいられる姿勢であるということです。

この2点を踏まえてお子様に合った姿勢を見つけて見てください。

参照:脳疲労と脳血流量の関係性

数の表し方

数を表すのは、まず基準となる位とその位置を決めることから始まります。そろばんには、定位点と言う点が梁に書かれており、そこを基準として計算をするのが一般的です。

例えば、1の位をある定位点に定めたら、その左の列に1つずれるにつれて10の位、100の位と10倍ずつ大きくなり、右の列に1つずれるにつれて1/10の位、1/100の位と1/10倍ずつ小さくなっていきます。

次に、珠の数が表す数字を理解する必要があります。

1珠を上に1つ動かすと1、2つなら2と4まで同じように増えていき、1珠を1つも上げず5珠を下げると5、5珠を下げた状態で1珠を1つ上に上げると6というように9まで増えていきます。10になると今珠を動かしている位をリセットして左隣の位の1珠を1つ上に上げます。

そろばんでは、これら2つを合わせて数を表したり、読んだりします。

珠の動かし方

珠の動かし方には右手の、指を一本だけ使う方法と二本使う方法がありますが、二本使う方法の方が計算速度があがるなどのメリットがあるので、ここでは指を二本使う方法について紹介します。

・1~4のときの珠の動かし方

(例えば0から)1、2、3、4だけ増やすときは、右手の親指で増やす数の分だけ(3であればまとめて3つ)珠を上に上げます。反対に減らすときは、右手の人差し指で減らす数の分だけ珠を下げます。

・5のときの動かし方

5だけ増やすときは、右手の人差し指で5珠を下げ、減らすときは同じく右手の人差し指で上に上げます。

・6~9のときの珠の動かし方

6、7、8、9だけ増やすときは上の二つを組み合わせて、5珠を右手の人差し指で下げて1珠を親指で上げます。反対に減らすときは、5珠を右手の人差し指で上に上げ、1珠を人差し指で下に下げます。

そろばんを使った計算方法

ここでは、そろばんを使って四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)をする方法について解説していきます。

そろばんを使った計算をお子様に教えるためには、まず教える側の人がそろばんの珠をなぜどのようにして動かすのかを理解することが大事なので、そのことを意識して以下の計算例を見てみましょう。

足し算

まずは足し算ですが、具体的に説明するために「80+51」を計算していきます。この計算は、大きく3ステップに分けることができますが、この方法は全ての足し算で同じように行うことができます。

①そろばんで80を作る

まず、「そろばんで80を作る」ですが、これは十の位の1珠を上に3つ上げ、5珠を下に下げれば終わりです。

②50を加える

次に、「50を加える」ですが、ここでは1つ工夫が必要となります。それは、「80から50を引き、100を加える」というものです。少し複雑に感じる方もいるかもしれませんが、数字の性質からもこれが成り立つことは明らかです。

実際、80+50は80+(100-50)と式の形を変えることができ80-50+100=130となり計算はあっていることが分かります。これは、足し算の時は計算式のかっこを外して計算の順番を入れ替えても良いという性質を応用したものです。

そろばんを弾いて計算する時は簡単で、十の位の5珠を上に戻し、百の位の1珠を上に1つ上げればそれで終わりです。

③1を加える

そして最後に、51の1を加えるために一の位の1珠を1つ上に上げれば計算は終了です。

このとき、そろばんは百の位の1珠が1つ、十の位の1珠が3つ、一の位の1珠が1つ上に上がっている状態、つまり131を表していて、これが正解となります。

そろばん (珠算) 問題:たし算「80+51」(2桁・3桁) のやり方 | そろばんToz (to-z.net)

引き算

次に引き算ですが、具体的に説明するために「100 – 39」を計算していきます。この計算も上と同様に、大きく3ステップに分けることができ、全ての引き算で同じように行うことができます。

①そろばんで100を作る

まず、「そろばんで100を作る」です。これは百の位の1珠を上に1つ上げます。

②100から30を引く

次に「30を引く」ですが、まず百の位の1珠を1つ下げて、その後十の位の5珠を下げ、1珠を2つ上に上げます。これは100から30を引いて70になることを表していて、(-100+70=-30)になることを応用しています。

③70から9を引く

そして最後に、「70から9を引く」です。十の位の1珠を1つ下げ、一の位の1珠を1つ上に上げて計算は終了です。これも上と同様で(-10+1=-9)になることを応用しています。

このとき、そろばんは十の位の5珠が下がり、1珠が1つ上がっていて、一の位の1珠が上に1つ上がっている状態、つまり61を表していて、これが正解となります。

そろばん (珠算) 問題:ひき算「100-39」(2桁•3桁) のやり方 | そろばんToz (to-z.net)

掛け算

3つ目は掛け算ですが、具体的に説明するために「76×6」を計算していきます。この計算方法も、大きく3ステップに分けることができ、応用すれば全ての掛け算を同じように行うことができます。

①7×6をする

まず、「7×6をする」ですが、これは掛け算九九を用いれば、42であることは明らかです。この42をそろばんで表すために、十の位の1珠を4つ上に上げ、一の位の1珠を2つ上に上げます。

②1つ計算を行う桁をずらす

次は、「1つ計算を行う桁をずらす」です。これは①で用いた位を1つ右にずらして捉える、つまり、①の十の位をもともとの①の一の位の位置にずらし、それに伴って①の一の位をその隣の位置にずらして考えるというものです。

言葉では、少し難しく感じるかもしれませんが、要は先程の7×6は実際は、70×6をしていて、計算の桁が7×6よりも1つ大きいということを修正しています。

③6×6をする

最後に、「6×6をする」ですが、これは掛け算九九から36ですので、これを②で計算の桁を1つずらしたところに加える、つまり十の位の1珠を3つ上に上げ、一の位の5珠を下に下げ、1珠を1つ上に上げて終了です。

このとき、そろばんは百の位の1珠が4つ上に上がり、十の位の5珠が下に下がり、一の位の5珠は下に下がり、1珠は1つ上に上がっている状態になっているはずです。この状態は、456を表していてこれが正解となります。

そろばん (珠算) 問題:かけ算「76×6」(2桁•3桁) のやり方 | そろばんToz (to-z.net)

割り算

そして最後は割り算ですが、具体的に説明するために「76÷4」を計算していきます。この計算方法も、大きく3ステップに分けることができ、応用すれば掛け算と同様に全ての割り算を同じように行うことができます。

①7÷4をする

まず、「7÷4をする」ですが、これは商が1余りが3となります。この商を割られる数の2つ左の位置に置くために、その位置の1珠を1つ上げます。

②1つ計算を行う桁をずらす

次は、「1つ計算を行う桁をずらす」です。7を4で割って余りが出たので、その余りと一つ右の位を合わせた数を4で割ります。そして、この計算で求めた商を先ほど①で求めた商を置いた位置の右隣におきます。つまり、36を4で割り、商が9となるのでこれを先ほど2を置いた位置の右隣に置くために、5珠を下に下げ1珠を4つ上に上げます。もし余りが出るような計算であれば、余りの分だけ割られる数の最小の位の位置に残しておいてください。これで計算は終了です。このとき、割られる数があった部分の左側に1珠が1つ上に上がっている列とその右隣に5珠が下がっていて1珠が4つ上がっている列からなる塊があるはずです。この状態は19を表していて、これが正解となります。

そろばん (珠算) 問題:わり算「76÷4」(1桁•2桁) のやり方 | そろばんToz (to-z.net)

そろばんを学ぶならそろばんToZ

そろばんを教えるにあたって必要な基礎知識とそろばんを使った具体的な計算方法について解説しました。お子様に本格的にそろばんを学ばせたいと考えている方には「そろばんToz (to-z.net)」をおすすめします。

当塾には、東京大学の暗算10段保持者をはじめとし、全国大会上位者など実績と経験が豊富なメンバーがコーチ陣におり、そろばんを使った計算をする上でのコツが学べるなどそろばんを学ぶのに最適な環境を整えています。

また、お子様のモチベーションを高く保てるように、教室でのペア練習やゲーム形式の勝ち抜き戦などの様々な工夫を取り入れているので、お子様にも楽しんでそろばんを学んでいただけると思います。

そして、現在はオンライン授業も開講しているため、教室に通うことができない方にもおすすめです。

無料体験も行っているので、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。

 

【関連記事】

こちらの記事では、上で紹介したそろばんの部位の名称や数の表し方などについて解説しています。

そろばんの使い方|部位や数の表し方の基本知識と簡単な足し算のやり方

この記事の執筆者

そろばんToZ 編集部

四谷とオンラインで授業を展開している「そろばんToZ」編集部です。そろばんや幼児・児童教育に関する情報発信を行なっています。

そろばんToZ 編集部

四谷とオンラインで授業を展開している「そろばんToZ」編集部です。そろばんや幼児・児童教育に関する情報発信を行なっています。

この記事の監修者

no image

監修者無し

...

no image

監修者無し

お問い合わせ

各種お問い合わせを、フォームにて受け付けております。
お寄せいただいた内容は編集部にて目を通し、可能な限りご対応を心がけておりますが、
お問い合わせ内容によっては、お時間をいただく場合やお答えできない場合もございますので
あらかじめご了承ください。

    お問い合わせ種別

    (必須)

    お名前

    (必須)

    メールアドレス

    (必須)

    お電話番号

    (必須)

    生徒学年

    (必須)

    学校名

    メッセージ本文

    (必須)