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全珠連の珠算4級に合格したいならやるべき練習とは?検定内容と問題の解き方も解説

全珠連の珠算4級の検定試験を受けようとしている方は、合格するためにどんな練習が必要か知っていますか?

この記事では、珠算4級合格に向けてやるべき練習と問題の解き方、検定内容を解説します。ぜひ参考にしてみてください。

全珠連・珠算4級の検定内容

試験科目 内容 制限時間 配点 合格基準
掛け算(15問)

割り算(15問)

見取り算(15問)

法実合わせて7桁の無名整数

法商合わせて6桁の無名整数

5桁以内7口 28字(加算・加減算)

各7分 各150点 各150点満点中

100点以上

参照:珠算検定試験|公益社団法人全国珠算教育連(soroban.or.jp)

全珠連の珠算4級試験は、掛け算・割り算・見取り算が15問ずつ出題される検定試験です。掛け算では、4桁×3桁・3桁×4桁・2桁×5桁・5桁×2桁のいずれかの問題が出題されます。割り算で出題されるのは、5〜6桁÷2〜4桁で答えが2〜4桁になる問題です。

各種目、15問中10問正解できれば合格できます。制限時間は各種目7分なので、1問25秒以内で解ければ時間内に全問解けるでしょう。

全珠連では、暗算検定を年12回実施しています。暗算検定を受験したい方は、最寄りの全珠連支部への願書と受験料1,100円の提出が必要です。そろばん教室に通っている方は、講師に申し込みを委託することもできます。最寄りの全珠連支部は、全珠連のホームページから調べることが可能です。

全珠連・珠算4級と珠算5級の試験内容の違い

試験科目 珠算4級 珠算5級
掛け算

割り算

見取り算

法実合わせて7桁の無名整数

法商合わせて6桁の無名整数

5桁以内 7口のたし算・ひき算(28字)

法実合わせて6桁の無名整数

法商合わせて5桁の無名整数

4桁以内 7口のたし算・ひき算(24字)

参照:珠算検定試験|公益社団法人全国珠算教育連(soroban.or.jp)

全珠連が主催する珠算4級と珠算5級の検定試験は、全科目、桁数が違います。試験科目は同じですが、珠算5級検定よりも珠算4級検定の方が桁が多いです。桁が多いほど覚える数字や手順が増え、難しくなります。

全珠連・珠算4級に合格したいならやるべき練習

  • 珠算4級レベルの問題の練習
  • バランスのとれた練習
  • 本番を想定した練習

珠算4級レベルの問題の練習

珠算4級レベルの問題とは、言い換えれば暗算4級の検定試験で出題されるレベルの問題です。検定試験で出題される問題を練習しておけば、問題のレベル感に慣れ、試験当日に落ち着いて問題を解くことができます

珠算4級レベルの問題をたくさん解くことにより、計算スピードを上げることも可能です。計算スピードが上がれば、時間内に全問解けるようになるだけでなく、見直す時間をつくることもできます。

バランスのとれた練習

珠算4級合格を目指すなら、試験科目である掛け算・割り算・見取り算をバランスよく練習することが大切です。バランスよく練習して3科目すべてで合格点を取ることで、合格が可能になります。

3科目の中で突出して苦手な科目がある場合には、苦手な科目を重点的に練習する方法もいいでしょう。

本番を想定した練習

本番を想定した練習をすることで、自分が珠算4級に合格できるレベルかそうでないかがわかります。練習を行う際は、制限時間・問題の内容・問題数を本番と同様にしてください。すべての問題を解き終えたら採点し、実際の試験だったら合格できるか否かを判断します。

検定試験同様の練習を行うメリットは、自分の実力を明確にできることです。実力を明確にすることは、検定試験までの練習内容や練習量を見直すきっかけにもなります。

個人に合った練習内容や練習量にすることで、合格に向けてより効率的な練習をすることが可能です。

全珠連・珠算4級レベルの問題の解き方

暗算4級レベルの問題の解き方を、実際の問題を使ってご説明します。

指をおく計算方法を紹介していますが、指をおかずに計算できる方は、指をおかずに計算してみましょう。指をおいたりずらしたりする手間を省くことで、計算時間の短縮ができます。指をおかないことで計算ミスが増えてしまう方は、指をおいて計算してください。

3,468×723の掛け算

3,468×723の両落としかけ算のやり方をご説明します。

<計算の順番>
左側がかけられる数、右側がかける数です。
かけられる数もかけられる数も左端から計算します。
①3×7→②3×2→③3×3
④4×7→⑤4×2→⑥4×3
⑦6×7→⑧6×2→⑨6×3
⑩8×7→⑪8×2→⑫8×3

①指をおく

かけられる数4桁+かける数3桁=7桁なので、一の位から7つ左にずれた百万の位に中指を、十万の位の人差し指をおいてください。

②3×7=21なので21をいれる

3×7=21なので、21をいれます。中指をおいてある桁に2を、人差し指をおいてある桁に1をいれてください。

③3×2=6なので、6を足す

3×2=6なので、6を足します。6を足す前に、指をずらさずにいれる場所だけを1つ右にずらしてください。いれる場所は、手順②で21をいれた場所より1つ右です。210に6を足すイメージで6をいれます。

④3×3=9なので、9を足す

手順③同様、いれる場所を1つ右にずらします。3×3=9なので、9を足してください。2,160に9を足すイメージです。

⑤指を1つ右にずらす

中指と人差し指を1つ右にずらします。十万の位に中指を、万の位に人差し指をおければ正解です。

⑥4×7=28なので、28を足す

4×7=28なので、28を足します。中指がおいてある桁に2を、人差し指がおいてある桁に8を足してください。216に28を足すイメージです。

⑦4×2=8なので、8を足す

計算を行う前に、指をずらさずにいれる場所を1つ右にずらします。4×2=8なので、8を足してください。2,449に8を足すイメージです。

⑧4×3=12なので、12を足す

手順⑦同様、指はそのままでいれる場所を1つ右にずらしてください。4×3=12なので、12を足します。24,570に12を足すイメージです。

⑨指をずらす

中指と人差し指を1つ右にずらしてください。中指を万の位、人差し指を千の位におければ正解です。

⑩6×7=42なので、42を足す

6×7=42なので、42を足します。2,458に42を足すイメージです。

⑪6×2=12なので、12を足す

指はそのままで、いれる場所だけを1つ右にずらします。6×2=12なので、12を足してください。25,002に12を足すイメージです。

⑫6×3=18なので、18を足す

指はそのままで、いれる場所だけを1つ右にずらします。6×3=18なので、18を足してください。250,140に18を足すイメージです。

⑬指を1つ右にずらす

中指と人差し指を1つ右にずらします。中指が千の位、人差し指が百の位においてあれば正解です。

⑭8×7=56なので、56を足す

8×7=56なので、56を足します。25,015に56を足すイメージです。

⑮8×2=16なので、16を足す

指の位置はそのままで、いれる位置を1つ右にずらします。8×2=16なので、16を足してください。250,718に16を足すイメージです。

⑯8×3=24なので、24を足す

指はそのままで、いれる場所を1つ右にずらします。8×3=24なので、24を足してください。2,507,340に24を足すイメージです。

3,468×723の答えは、2,507,364です。

▼「3,468×723の掛け算」の解き方動画を見たい方は、こちらをどうぞ。

124,348÷4,441の割り算

124,348÷4,441の片落とし割り算のやり方をご説明します。

①124,348をそろばんにおく

割られる数の124,348をそろばんにいれてください。

②指をおく

十万の位に中指を、万の位に人差し指をおいてください。

③12÷4の計算を行い、答えの3を左側におく

12÷4=3なので、割られる数の左側に3をおきます。

④4×3=12なので、12を引く

4×3=12なので、割られる数の12から12を引きます。

⑤割れないので、割り戻しを行う

計算を行う前に、指はそのままで数を引く位置だけを1つ右にずらします。4×3=12ですが12を割られる数4から引けないため、割り戻しが必要です。

⑥手順③でいれた3から1を引く

答えの3から1を引いてください。

⑦割られる数に4を戻す

答えの1は4×1の1なので、割られる数に4を戻します。4を戻す位置は、手順④で引いた位置です。

⑧4×2=8なので、8を引く

4×2=8なので、割られる数44から8を引きます。

⑨4×2=8なので、8を引く

指はそのままで、数を引く位置を手順⑥よりも1つ右にずらしてください。363から8を引くイメージです。

⑩1×2=2なので、2を引く

指はそのままで、数を引く位置を手順⑦の位置より1つ右にずらします。1×2=2なので、割られる数から2を引いてください。3,554から2を引くイメージです。

⑪指を1つ右にずらす

中指と人差し指を1つ右にずらしてください。中指が万の位、人差し指が千の位においてあれば正解です。

⑫35÷4=8なので、8をおく

35÷4=8なので、割られる数の左隣に8をおいてください。

⑬4×8=32なので、32を引く

4×8=32なので、割られる数の35から32を引きます。

⑭4×8=32なので、32を引く

指はそのままで、数を引く位置を1つ右にずらしてください。4×8=32なので、割られる数の35から32を引きます。

⑮4×8=32なので、32を引く

指はそのままで、数を引く位置を1つ右にずらしてください。4×8=32なので、割られる数の32から32を引きます。

⑯1×8=8なので、8を引く

1×8=8なので、割られる数の8から8を引きます。

124,348÷4,441の答えは、28です。

▼「124,348÷4,441の割り算(割り戻しあり)」の解き方動画を見たい方は、こちらをどうぞ。

【関連記事】
割り戻しのやり方を詳しく知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。
【割り戻し】そろばん(珠算)割り算の割り戻し(還元)のやり方を解説|そろばんToz

割り戻しを省略する場合の計算方法

124,348÷4,441を例に、割り戻しを省略した片落とし割り算のやり方をご説明します。

割り戻しを省略することで、計算を簡略化して素早く答えを導き出すことが可能です。

①124,348をそろばんにおく

割られる数の124,348をそろばんにいれてください。

②指をおく

十万の位に中指を、万の位に人差し指をおいてください。ここまでの手順は、割り戻しをする計算方法と一緒です。手順③以降が、割り戻しがある割り算とは異なります。

③割られる数と割る数を比べ、2をいれる

割られる数の上3桁と割る数上2桁を比べます。124,348÷4,441の場合は、124と44です。割られる数124を4で割れる最大の数3で割って12を引くと、残り4になり割り戻しが必要になってしまいます。割る数の2桁目まで考えることで、割り戻しを省略することが可能です。

12÷4=3ですが、割り戻しを省略するため12÷2の計算を行い、割られる数の左隣に2をいれます。

④4×2=8なので、8を引く

4×2=8なので、割られる数の12から8を引きます。手順⑤以降は、割り戻しがある割り算と一緒です。

⑤4×2=8なので、8を引く

指はそのままで、数を引く位置を手順④よりも1つ右にずらしてください。4×2=8なので、割られる数の44から8を引きます。

⑥4×2=8なので、8を引く

指はそのままで、数を引く位置を手順⑤よりも1つ右にずらしてください。4×2=8なので、割られる数363から8を引きます。

⑦1×2=2なので、2を引く

指はそのままで、数を引く位置を手順⑥よりも1つ右にずらしてください。1×2=2なので、3,554から8を引きます。

⑧指を1つ右にずらす

中指と人差し指を1つ右にずらしてください。中指が万の位、人差し指が千の位においてあれば合っています。

⑨35÷4=8なので、8をおく

35÷4=8なので、割られる数の左隣に8をおいてください。

⑩4×8=32なので、32を引く

4×8=32なので、割られる数の35から32を引きます。

⑪4×8=32なので、32を引く

指はそのままで、数を引く位置を1つ右にずらしてください。4×8=32なので、割られる数の35から32を引きます。

⑫4×8=32なので、32を引く

指はそのままで、数を引く位置を1つ右にずらしてください。4×8=32なので、割られる数の32から32を引きます。

⑬1×8=8なので、8を引く

1×8=8なので、割られる数の8から8を引きます。

124,348÷4,441の答えは、28です。

▼「124,348÷4,441の割り算(割り戻し省略)」の解き方動画を見たい方は、こちらをどうぞ。

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この記事の執筆者

編集担当そろばんTOZ

四谷とオンラインで授業を展開している「そろばんToz」編集部です。そろばんや幼児・児童教育に関する情報発信を行っています。

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