フラッシュ暗算とは
フラッシュ暗算は、スピードと正確性から世界記録に認定される人がいるなど、トレーニングすることで、高度な計算力が身につくとして人気があります。桁数が小さければ、そろばん未経験の人でもできるでしょう。しかし、桁数が多くなると、そろばん経験がないと暗算が追いつきません。ここでは、フラッシュ暗算とはどのような計算方法なのかを解説します。
フラッシュ式で出題される数字を珠算式暗算するもの
フラッシュ暗算とは、モニター画面にフラッシュ式で出題される数字を珠算式暗算する計算方法です。映し出される数字は、長年の研究により、どのような問題が頭にイメージしやすいかを難易度別に分けて出題されています。そのため、初心者から上級者まで全ての練習者の暗算力を上達させることが可能です。
暗算をしている時は、頭の中でそろばんをイメージし、その珠を動かして計算します。そろばんの経験がない人からすると、どうやってそろばんを思い浮かべるのか理解できないかもしれません。珠算式暗算ができる人は、数字を見ると、反射的にそろばんの珠に置き換えて認識してしまうのです。
参照元:一般社団法人日本フラッシュ暗算協会|フラッシュ暗算とは
検定試験が実施されている
フラッシュ暗算は、検定試験が実施されています。級位試験(1級~20級)と段位試験(初段~十段)があり、どちらも1題10点で100点以上で合格という内容です。フラッシュ暗算検定受験者数は、就学前の子どもから一般まで、130万人を突破しています。就学前の子どもの最高位は九段です(2022年10月12日現在)。
参照元:公益社団法人全国珠算教育連盟|フラッシュ暗算検定試験
フラッシュ暗算のやり方
フラッシュ暗算は、数字を瞬時に頭の中のそろばんに置き、最初の計算の答えを記憶して次に映し出される数字を待ち、最後の数字を見た瞬間にすべての計算が終わります。
フラッシュ暗算は、以下の手順で進めましょう。
- 頭の中でそろばんを動かしてウオーミングアップする
- 同じレベルの計算を複数回繰り返す
- すべての計算結果と感想を記録する
1.頭の中でそろばんを動かしてウオーミングアップする
まず、頭の中でそろばんを動かしてウォーミングアップしましょう。スポーツを始める前に、軽く体をほぐすことと同じような考えです。現在のレベルより落として、少しずつスピードアップさせましょう。正解にこだわる必要はありません。ここでは、あくまでも頭の中を暗算仕様に切り替えるのが目的です。
2.同じレベルの計算を複数回繰り返す
同じレベルの問題を複数回繰り返します。検定試験は10問中7問(70%)の正解で合格ですから、練習問題5問のうち4問正解した場合、レベルを引き上げるようにしましょう。
成績が思わしくないのであれば、同じレベル、もしくはレベルを落とすなど調整してみてください。余裕をもたせて、正確性を重視して取り組みましょう。
3.すべての計算結果と感想を記録する
練習を終えた後は、必ずすべての計算結果と感想を記録します。計算結果だけでなく、なぜ正解できなかったのか原因を考えます。また、練習の中で工夫した点もあれば記録しましょう。
記録を一定期間つければ、見返した時に練習データを客観的に分析できます。分析を通して、練習の良い点や上手くいかない点などに気づけるようになるのです。この気づきを通して、新たな練習に反映させていくことが可能になります。
フラッシュ暗算が上達するコツ
ここまで、フラッシュ暗算のやり方を紹介しましたが、手当たり次第に練習しても効率的に上達することは難しいでしょう。ここでは、フラッシュ暗算が上達するコツについて解説します。コツは、以下の3点です。
- 数字を見た瞬間に珠を置いた状態を思い浮かべる
- 集中力が切れたら休憩をはさむ
- 反復練習を継続する
1.数字を見た瞬間に珠を置いた状態を思い浮かべる
フラッシュ暗算のコツは、数字を見た瞬間に珠を置いた状態を思い浮かべることです。フラッシュ暗算のスピードに対応していくためには、頭の中のそろばんの珠も瞬時に動かす必要があります。さらに、1つずつの珠を動かすのではなく、複数の珠を同時に動かさなければなりません。
そろばんを習った人でなければ、身につけられない技術でもあります。まず、そろばんの指使いから珠運びが正確にできるようになってから、暗算や読み上げ暗算に取り組むと、珠算式暗算が身につきます。珠算式暗算ができることが、フラッシュ暗算上達の近道なのです。
2.集中力が切れたら休憩をはさむ
フラッシュ暗算では、集中力が切れてきたら、休憩をはさむことが大切です。モニター画面を見続けて目を酷使するため、想像以上に疲れています。集中力が切れると注意が散漫になり、練習の効果を上げることができません。適度に休憩をはさみ、気分転換をした方が結果的に効率が上がります。
3.練習を継続する
フラッシュ暗算上達のコツは、継続して練習をしていくことです。始めのうちは、一桁で口数の少ないレベルを続けていきます。上手くできる日ばかりではありません。練習を継続するうちに、安定して正解できるようになります。
正解率が高くなったら、桁数や口数を徐々に増やしていくようにしましょう。高い目標を立て、それに向かってコツコツと練習を継続することが大切です。
フラッシュ暗算を習得する方法
ここでは、フラッシュ暗算を習得する方法を紹介します。習得する方法は、以下の2つです。どちらの方法もすぐ取り組むことができます。ぜひ参考にしてみてください。
- 自宅でソフトを使って練習する
- そろばん教室で学ぶ
1.自宅でソフトを使って練習する
フラッシュ暗算は、スマホやパソコンのソフトを使って練習することで、自宅学習での習得が可能です。使用するソフトは、日本フラッシュ暗算協会の公式ソフトをおすすめします。単にゲームとして楽しむのではなく、フラッシュ暗算の技術を身につけられるよう設計されているためです。
公式ソフトには、iPhone・iPadやパソコン用アプリ、ニンテンドー3DS・DS用ソフトがあり、初心者から学べるものから公式検定のレベルに相当するものまで揃っています。無料のお試し版もあるので、自宅学習に取り入れると良いでしょう。
2.そろばん教室で学ぶ
フラッシュ暗算は、そろばん教室で講師の指導によって学ぶのがおすすめです。すでに解説したように、そろばんの基礎技術を学び、珠算式暗算を身につけてから、フラッシュ暗算に取り組む方が格段に上達します。
珠算式暗算は頭の中のそろばんを動かすことですが、しっかり身につく過程で、頭の中でそろばんを想定し、実際に指を動かして計算します。こういったことは、そろばん教室でなければ学ぶことができません。
また、一緒に学ぶ友達がいることで、モチベーションもアップするでしょう。フラッシュ暗算を効率的に習得するには、そろばん教室で学ぶ方法が最も有効といえます。
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最後に
本記事では、フラッシュ暗算のやり方から、上達するコツや習得する方法を解説しました。フラッシュ暗算は、フラッシュ式で出題される数字を珠算式暗算する種目のことです。フラッシュ暗算検定受験者数は130万人を突破し、幼児から一般まで多くの人が取り組んでいます。フラッシュ暗算は、そろばんの基礎技術と珠算式暗算が身についていれば、誰もが上達することが可能です。
自宅でソフトを使って学ぶこともできます。そろばんの基礎からしっかり学びたいという方は、そろばん教室で学ぶ方法がおすすめです。その際には、ぜひ「Tozオンラインそろばん」の無料体験から始めてみてはいかがでしょうか。