全珠連の珠算8級に合格したいと考えている方は、検定試験の受験前に気をつけるべきポイントを知っておくことが大切です。気をつけるべきポイントを意識することで、より効果的な練習ができます。
この記事では、全珠連の珠算8級に合格するために気をつけたいことだけでなく、検定内容と問題の解き方も解説。ぜひ珠算8級の練習や検定試験の参考にしてみてください。
全珠連・珠算8級の検定内容
試験科目 | 内容 | 制限時間 | 配点 | 合格基準 |
かけ算(15問)
わり算(15問) みとり算(15問) |
法実合わせて4桁(法1桁実3桁)
法商合わせて3桁(法1桁商2桁) 2桁 5口 10字 |
各7分 | 各150点 | 各150点満点中
100点以上 |
参照:珠算検定試験|公益社団法人全国珠算教育連(soroban.or.jp)
全珠連の珠算8級の検定試験では、かけ算・わり算・みとり算が試験科目です。すべての科目で、15問中10問正解すれば合格となります。出題されるのは、かけ算が3桁×1桁の問題、わり算が2〜3桁÷1桁で答えが2桁になる問題、みとり算が2桁5口の問題です。みとり算では、たし算とひき算が出題されます。
検定試験を受験したい方は、受験願書と受験料1,000円を最寄りの全珠連支部に提出しましょう。最寄りの支部は、全珠連のホームページで確認できます。そろばん教室に通っている方は、教室の講師に提出を委託することが可能です。
珠算8級の検定試験は、全国各地で毎月開催されています。学歴・国籍・性別・年齢の制限がなく、受験願書と受験料を提出すれば誰でも珠算8級の検定試験を受験できます。
全珠連・珠算8級に合格するために気をつけたいこと
全珠連の暗算8級に合格するために気をつけたいことは、以下の3つです。
- そろばんでのかけ算とわり算の計算方法を理解する
- 練習して珠算8級レベルの問題に慣れる
- 素早く計算できるよう練習する
3つのポイントについて、詳しく説明します。
そろばんでのかけ算・わり算の計算方法を理解する
かけ算・わり算の問題が出題される珠算8級の検定試験に受かるためには、そろばんでのかけ算・わり算の計算方法を理解している必要があります。
かけ算・わり算をそろばんで行うためには、九九の習得が必須です。九九をマスターし、かけ算・わり算のそろばんでの計算方法を学んだ人のみ、そろばんでかけ算・わり算ができるようになります。
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練習して珠算8級レベルの問題に慣れる
珠算8級に合格するためには、珠算8級レベルのかけ算・わり算・みとり算の問題を繰り返し練習することが大切です。たくさん練習して珠算8級レベルの問題に慣れることにより、検定試験本番でも焦らずに問題を解けます。
かけ算・わり算・みとり算すべての科目で、計算方法を悩まずに解き進められるぐらいまで慣れるのがベストです。
素早く計算できるように練習をする
珠算8級レベルの問題に慣れたら、素早く計算できるように意識して練習をしましょう。素早く計算するためには、たくさんの問題を解いて素早くそろばんの珠を弾けるようになることも大切です。
計算スピードは検定試験において重要で、計算スピードが遅くて制限時間内に各種目9問しか解けなかった場合は、自動的に不合格になってしまいます。スピーディーに計算できれば、時間内に全問解けるだけでなく、見直す時間をつくることも可能です。解答を見直せば、間違いに気づいて直せる可能性が上がります。
全珠連・珠算8級の問題の解き方
珠算8級の検定試験で出題されるレベルのかけ算・わり算のやり方を、実際の問題を使って説明します。
計算前の準備として、そろばんの珠をはりの上と下に移動し、一の位の定位点を決めてください。1珠を上げるときは親指、下げるときは人差し指を使いましょう。5珠は、上げるときも下げるときも人差し指を使います。
459×7のかけざん
459×7の両落としかけ算のやり方を説明します。
①指をおく
3桁+1桁(かけられる数+かける数)は4なので、一の位から数えて4桁目の千の位に中指を、百の位に人差し指をおいてください。
②4×7の計算を行い、答えの28をそろばんにいれる
4×7=28なので、中指をおいてある桁に2を、人差し指をおいてある桁に8をいれます。
③指を1つ右にずらす
中指と人差し指を、1つ右の桁にずらします。
④5×7の計算を行い、答えの35をそろばんに足す
5×7=35なので、中指をおいてある桁に3を、人差し指をおいてある桁に5を足します。手順②でいれた28は、指を1つ右にずらしたことにより桁が増えて280になっているため、280に35を足すイメージで行ってください。
⑤指を1つ右にずらす
中指と人差し指を、1つ右の桁にずらします。
⑥9×7の計算を行い、答えの63をそろばんに足す
9×7=63なので、中指をおいてある桁に6を、人差し指をおいてある桁に3を足します。手順④でいれた315は、指を1つ右にずらしたことで桁が増えているため、315ではなく3150と考えてください。3150+63の計算を行えば、答えが出ます。
459×7のかけ算の答えは、3,213です。
▼「459×7のかけ算」の解き方動画を見たい方は、こちらをどうぞ。
207÷3のわり算
207÷3の片落としわり算のやり方を説明します。
①そろばんに207をおく
一の位の定位点を決めて、207をおきます。数をおく際は、必ず大きい位の数からおいてください。
②指をおく
百の位に中指を、十の位に人差し指をおきましょう。
③わられる数の左端とわる数を比べる
わられる数の左端の2とわる数の3を比べ、われるか考えます。2は3で割れないので、わられる数の真ん中の数である0も含めた20を3で割ります。
④20÷3の計算を行い、答えの6をそろばんにいれる
20は3でわりきれないため、われる数で1番大きな数を考えます。3×7=21は20よりも大きくなってしまうため、3×6=18の6が、20を3でわる際の1番大きな数です。207の2をおいた桁から1つ離して20÷3の答えの6をいれます。
⑤20から3×6の答えである18を引く
中指と人差し指をおいてある桁には、207の20がはいっているはずです。20から3×6の答えである18を引きます。
⑥指を1つ右にずらす
中指と人差し指を1つ右の桁にずらします。
⑦27÷3の計算を行い、答えの9をそろばんにいれる
27÷3=9なので、答えの9を手順④でいれた6の右の桁にいれます。
⑧27から27を引く
中指と人差し指をおいてある桁から、27をひきます。27から27をひいて0になったため、計算終了です。
207÷3の答えは、69となります。
▼「207÷3のわり算」の解き方動画を見たい方は、こちらをどうぞ。
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